7話目。by月影ゆーり ページ9
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ア「 ふんふふーん! もうそろそろかな? 」
街へ向かう道をひたすら走り、あと少しという所。しかし、カードの指す方向は街ではなく、少しずれた小道の方だった。私は首を傾げて、その場に立ち止まる。これは一体どういう事だろう? 詳しく見ようとカードを再び翳す。するとそこには、総勢五十のゴブリンの軍団に囲まれる勇者様とそのお仲間様。……え?
ア「 やばいやばい!!!!! 」
私は走る方向を変えて小道まで走る。一秒でも早く辿り着きたいから、カードの力も駆使して。後ろからスネークちゃんも付いてきてくれているし、お願い勇者様たち無事でいて……!
走っていると、やがて森の小道に辿り着いた。そこには完全に囲まれている勇者様とお仲間様が。でもお二人ともまだご無事だ。まだ間に合う、ここは助けなければ!
ア「 よーし、“護符-氷の刃”! 」
そう攻撃札を翳しながらそう叫ぶ。このカードは護符で、対象者を決めてその周辺に空から氷の剣を降らすというもの。対象者は勇者様にセットして発動させる。すると、空から何体かのゴブリンめがけて氷の剣が降ってきた。ザシュっという音を立ててゴブリンは崩れ落ちる。
ア「 勇者様、お仲間様、大丈夫ですか!? 」
フ「 あ、えっと……うん。 」
リ「 あたしは大丈夫だけど、フィルテが……! 」
確かに勇者様のお体には、多少の擦り傷が見られる。今は未だ軽傷だけれど、放って置いたらどうなるか分からない。早めに手当てをした方がいいかも……。
ア「 では先に治療を済ませてしまいましょう。“救符-応急手当”」
そっとカードを取り出し、勇者様の腕にカードを触れさせてそう呟くと、少しだが傷は癒えた。まだ完全には治らないから、どちらにせよ病院とかに行った方がいいけれど。
ア「 とりあえずの応急手当はしたので、さっさと倒しちゃいましょう! 」
リ「 わかったわ! 」
さっさと倒さないと……!
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吹雪ほのか@受験生(プロフ) - 更新しました!お話の更新は続編でお願いします! (2019年7月15日 21時) (レス) id: 694f5d10ee (このIDを非表示/違反報告)
吹雪ほのか@受験生(プロフ) - 更新しまーす! (2019年7月15日 20時) (レス) id: 694f5d10ee (このIDを非表示/違反報告)
86(ハチロク)(プロフ) - 更新しました。 (2019年7月15日 9時) (レス) id: b1210a8af9 (このIDを非表示/違反報告)
86(ハチロク)(プロフ) - 更新します。 (2019年7月15日 8時) (レス) id: b1210a8af9 (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース(プロフ) - 更新しました (2019年7月14日 22時) (レス) id: a314e0ab78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:吹雪ほのか@ピノさま | 作者ホームページ:なし
作成日時:2019年7月5日 20時