4話目。by闇鍋ソース ページ6
ー魔王城にてー
「いやっはぁ!真面目にお話しするのは疲れるねー!」
ドカッと王座に腰掛ける魔王ことジャック・フェイスは笑顔で手団扇を仰いだ
そんな彼を見て尊敬の眼差しを浮かべるのは魔王四天王の一人ヒューズエル・イラルことヒューイだ
彼は堪らないと言わんばかりにジャックに抱きついた
「ジャックさん!」
「うおっと!なんだなんだヒューイこのお気に入りちゃんめー!」
「先程の演説凄くかっこよくて…それに感動しました!僕、魔王様の力になれるよう精一杯頑張ります!」
「おー、そーかそーか!俺ちゃん超嬉しいぜ!それそれ!」
「うわっ!もうジャックさんったらくすぐったいですよー!」
「よいではないかよいではないか!シシシ!」
ジャックは楽しそうにヒューイの頭を撫でくり回した
ヒューイはとても嬉しそうだ
そんな彼らを見て同じく四天王のストロ・テンジウムはため息をついた
「ハァ…さっきの威厳はどこへやら…あれじゃ完全に兄弟だぜ。」
彼は頭をボリボリかきながら少しあきれていた
「いいじゃないの!寧ろ魔王様の寵愛をあれだけ純粋に受けられるヒューイがうらやましいです!」
「あぁヒューイの立場に私がとって変わりたい!そうすればしれっと魔王様のサンプルを採取して実験に役立てることができるし!」
「ええ本当に!あとヘレナさん、それは魔王様にいささか失礼がすぎるかと。」
「えー…?ダメかぁ…」
口々に言うのは四天王のシエラ・イヴリーズ、同じく四天王ヘレナ・エイベル、そして魔王の右腕のミーラ・エクストルだ
皆彷彿とした表情で魔王を見つめている
それにやっぱりストロはため息をつくのだった
今彼はこう思っている
こんなんで魔王軍大丈夫かよ
…と
しかしその考えは直ぐに投げ出された
「あ!皆しゅーごー!どうやら勇者が動き出したらしい!」
「「!」」
何の前兆も見せずにジャックはそういいはなった
何かを監視しているわけでもなかったのに
やはり魔王様は底知れないとストロは思い直した
皆が魔王様に膝まずくと代表してミーラが言った
「魔王軍最高戦力部隊四天王、そしてあなた様の右腕ミーラ・エクストル、皆御前に参上つかまつる。ご命令を。我らが絶対なる支配者、ジャック・フェイス様。全てはあなた様の仰せのままに!」
「うん。いいねぇ。痺れるよ毎回。ありがとうミーラ。」
「!…滅相もございません!この程度、当たり前のこと!」
ミーラはそういいつつも明らかに頬を染めた
他の側近達は不機嫌そうにミーラを睨んでいた
羨ましいから
6人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
吹雪ほのか@受験生(プロフ) - 更新しました!お話の更新は続編でお願いします! (2019年7月15日 21時) (レス) id: 694f5d10ee (このIDを非表示/違反報告)
吹雪ほのか@受験生(プロフ) - 更新しまーす! (2019年7月15日 20時) (レス) id: 694f5d10ee (このIDを非表示/違反報告)
86(ハチロク)(プロフ) - 更新しました。 (2019年7月15日 9時) (レス) id: b1210a8af9 (このIDを非表示/違反報告)
86(ハチロク)(プロフ) - 更新します。 (2019年7月15日 8時) (レス) id: b1210a8af9 (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース(プロフ) - 更新しました (2019年7月14日 22時) (レス) id: a314e0ab78 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:吹雪ほのか@ピノさま | 作者ホームページ:なし
作成日時:2019年7月5日 20時