【合作】"そうぞう力"と"友情"の物語。

33話目。by86 ページ35

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『子供になれずに十何年♪
義務教育はゴミ箱ポイっ☆
頭の中がスターフルーツ♪』

本来歌ってる時に大爆笑すると
顰蹙を買うことが多いがここは
そういう概念が全くない
(てよりは恐らく一時的に彼女が
消し去っている)ここでは笑いの
追い炊きが止まらない。

ある者は物凄い勢いで手を叩き、
ある者は事あるごとに酒を吹き、
頭を机に叩きつける者なんかもいた。

ここまでくると狂気の沙汰である。

残念ながらこの醜態は彼女の網膜に
映っている。

但し見てはいない、
彼女が探し求めるイケメンだけ
網膜を通過して彼女に視認される。
他は見えるが網膜止まりである。


『勇者募集中？どーせ起きたら
子供王に再転職するだけでしょ♪
勇者よお逃げなさい♪
怠惰王は一生グッバイ♪』

歌はまだ続く・・・筈だった、
ただ彼女は歌えなくなった。

赤マントの男と
ピンクの髪の女と
明らかに怒に感情を全振りしてる大男が
網膜を突き抜けたからである。

彼女と同じくらいの年齢のおなごが
よく言う「ヤバい、終わった。」
状態である。

特に大男を見ればヤバいなんかでは
済まされないのは子供でも想像できる。

但し悔やまれることに赤マントが
彼女のタイプの男であった。

彼女の脳内に赤い薔薇と
青いヒヤシンスが咲き乱れた。

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