29話目。byホシヤルチミニタ ページ31
「お前たちがこれを受け入れるならば、仲間になってもいい。…ジョーカー。」
その顔は目の色こそ違うが、僕らの憎き相手魔王と瓜二つの顔だった。
僕は驚きで何も言えずにいた。
他の二人もそうだろう。
「…どうせ貴様らも敵意や憎悪を向けるのだろう?大抵そうだ。ほら、わかったら私の前からさっさと消えろ!」
リ「えっと…」
リィが何か言おうとしている。でも言えずにくちごもった。僕と一緒か…
僕も言いたい言葉はたくさんあるのに詰まって声に出せない
…確かに姿形は魔王そのもので普通なら敵だと思い、敵意や憎悪を向けるだろう。
でもこの人は敵じゃない。
僕らの敵を多分倒してくれてて、仲間に入れようとしている人の仲間?っぽいし性格的にも絶対悪い人じゃない。それにきっとこの人たちは試してるんだ。僕らがどんな奴らなのか。
だから僕はどんな顔でも敵意や憎悪を向けない。
そう決めた。
そのことをこの人に伝えなきゃ!
はやく伝えないと受け入れないと勘違いされてこの人たちはいってしまう。
だから僕は勇気を振り絞って声を出した。
「敵意や憎悪なんて向けません!」
リ「…フィルテ…?」
「顔が魔王そっくりだからって何ですか!そんなことで僕らは敵意なんて向けません!二人もそうでしょ?」
リ「あっ…うん!敵意や憎悪なんて向けないわ!だから…!」
ア「私も向けません!」
「ほら、見てください!だからお願いします!僕らの仲間になってください!」
長い沈黙。やっぱり駄目かな…
ギ「そんなこと言った奴貴様らが初めてだ。いいだろう。仲間にやってやろう」
「本当ですか!?ありがとうございます!」
リ「やったわね!フィルテ!」
「うん!!」
僕ら3人はとてもはしゃいだ。
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吹雪ほのか@受験生(プロフ) - 更新しました!お話の更新は続編でお願いします! (2019年7月15日 21時) (レス) id: 694f5d10ee (このIDを非表示/違反報告)
吹雪ほのか@受験生(プロフ) - 更新しまーす! (2019年7月15日 20時) (レス) id: 694f5d10ee (このIDを非表示/違反報告)
86(ハチロク)(プロフ) - 更新しました。 (2019年7月15日 9時) (レス) id: b1210a8af9 (このIDを非表示/違反報告)
86(ハチロク)(プロフ) - 更新します。 (2019年7月15日 8時) (レス) id: b1210a8af9 (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース(プロフ) - 更新しました (2019年7月14日 22時) (レス) id: a314e0ab78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:吹雪ほのか@ピノさま | 作者ホームページ:なし
作成日時:2019年7月5日 20時