23話目。by闇鍋ソース ページ25
王国は混乱の真っ只中に追い込まれた
配下に政務を任せっきりだったとは言え、もし現在のトップが崩御したともなれば、その地位を奪わんと今の王国のあり方に不満を抱くもの達が押し寄せる
そうすれば平和な国はあっという間に混乱に陥る
ただでさえ今は各地で魔物達の暴動騒ぎで周囲の国々を頼れないと言うのに
側近達は困り果ててしまった
「なんと言うことだどうすれば!」
「王は未だに目を覚ましませぬ!」
今、王が目を覚まさないことを知っているのはその場に居合わせた二人の側近のみ
部屋には誰も入るなと命令してあった
しかし何もわからない以上最早八方塞がり
「いったいあのワインはなんだったのだ…!?」
「そ、れ、は、ね?永遠に眠らせてあげる薬だよ!」
「誰だ!」
突如聞こえた女の声に二人は辺りを見渡す
それと同時に今度はクツクツと喉の奥で笑う男の声が聞こえてきた
「フムフム、やはりこの国はくそ雑魚のようだねぇ?」
「な、何だ!ゲホッゲホッ!」
突然紫の煙がたちのぼり、側近二人は咳き込んだ
漸く煙がおさまってきたころには、二人の目の前に二人の男女が立っていた
「やっほー?さっきぶりだねー!」
「貴様はあの時の!」
立っていたのは王にワインを飲ませた少女だった
「どうもはじめましてアベルモスコ王国側近殿。俺ちゃんは彼女の上司であり、全ての異形達の王。ジャック・フェイスと申しまーす。以後お見知りおきを。」
シシシと笑いながら礼をするジャック
そんな彼らを二人は睨み付けた
「な、何なんだ!何が目的で我らの王を!」
「いっやー!実はですね実はですねぇ?俺ちゃん達は一大事プロジェクトを実行中なのでござぁますよはーい。このプロジェクトは人間の皆さま方ーに滅んでいただくというまぁすんばらしーいアイデーア!なのでーす!」
「なんだとぉ!?」
「あ、あ、あ?まだまだ俺ちゃんお話途中アンダスタン?」
「むぐぅ!?」
ジャックは二人の口をチャックのようにしめた
「さてさて続きと参りましょうかい?まぁそんなわけで人間の皆さんがお住まいの地域は現在進行形で潰して回ってる訳なんですがぁねぇ?勇者なるものがこの計画のお邪魔をしてくれちゃってるわ・け!てなわけでぇ!彼らをいち早くぶっつぶすために第一の舞台にこの国を使わせてもらおうと思ってましてねぇ?」
ジャックは変わらずニタニタと笑う
そのそこしれなさに二人は畏怖した
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吹雪ほのか@受験生(プロフ) - 更新しました!お話の更新は続編でお願いします! (2019年7月15日 21時) (レス) id: 694f5d10ee (このIDを非表示/違反報告)
吹雪ほのか@受験生(プロフ) - 更新しまーす! (2019年7月15日 20時) (レス) id: 694f5d10ee (このIDを非表示/違反報告)
86(ハチロク)(プロフ) - 更新しました。 (2019年7月15日 9時) (レス) id: b1210a8af9 (このIDを非表示/違反報告)
86(ハチロク)(プロフ) - 更新します。 (2019年7月15日 8時) (レス) id: b1210a8af9 (このIDを非表示/違反報告)
闇鍋ソース(プロフ) - 更新しました (2019年7月14日 22時) (レス) id: a314e0ab78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:吹雪ほのか@ピノさま | 作者ホームページ:なし
作成日時:2019年7月5日 20時