【合作】"そうぞう力"と"友情"の物語。 (ページ11)

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9話目。by吹雪ほのかページ11

勇者は新しい仲間を連れて、とうとう街へ着いた。その街は魔族に荒らされた形跡は無く、平和な所だった。

フ｢ふぅ、やっと着いたぞー！｣

リ｢それにしても、この街平和ね。ここに魔族は来ていないのかしら。｣

ア｢街の人に少し聞いてみようよ。あ、すみません！そこの方！｣

街人｢は、はい？何でしょうか。｣

フ｢この街に魔族は来ていないのか？｣

街人｢いいえ来ましたよ。ですが、ブラッド・ディザスター様が守ってくれたのです！｣

リ｢ブ、ブラッド・ディザスター様って？｣

街人｢知らないのですか!?血濡れの破壊者とも呼ばれている彼は魔法剣士なのですが、とても強く魔族が来た時一瞬にして倒してしまったのです！｣

ア｢そうなのですね…。｣

リ｢フィルテ、次の目的が決まったわね。｣

フ｢あぁ。彼をなんとか仲間に出来ないかな。｣

ア｢その方はどちらにいらっしゃいますか？｣

街人｢それは分かりません…。｣

リ｢そうですか…。教えて頂きありがとうございました！｣

フ｢さて、まずはブラッド・ディザスターの居場所だな。手分けして街人達に聞きながら探そう。｣

ア｢あ、待って！…私なら、彼の居場所を示すことが出来る。このカードを使って…ほら。｣

そう言うとアイリスはカードを広げ、その中から1枚取った。そこには街外れにある小さな森が映っていた。

ア｢これは…ここから少し先へ行った所かな。行ってみる？｣

リ｢貴女凄いわ！カードで行き先が分かるなんて…！｣

ア｢ふふっ、占い師だからね。｣

フ｢本当に頼もしいな！仲間になってくれてよかった！｣

ア｢そ、そう？…嬉しいなぁ。｣

リ｢それじゃあ行きましょ、2人とも！｣

フ/ア｢あぁ/うん！｣

そして3人はブラッド・ディザスター、別の名を血濡れの破壊者と呼ばれる彼を仲間にする為に他愛のない話をしながら森へ向かった。

その道中、アイリスは満面の笑みで歩を進めていた。勇者様のお役に立てて良かった、そんな事を考えながら。