【小説】転生者達の高校ライフ (ページ27)

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○27話〈ノエル〉ページ27

若干危険とは思いつつも周辺を散策し、先ほどの場所に戻って来ると、神代陽と名乗る男に建物の中へ案内された。

そこで、この世界で俺達がしなければならないことを大雑把に説明され、質疑応答を繰り返すと、制服とネックレスを渡され、各自の部屋に案内された。

(シンプルな部屋だな～
必需品やインテリアなんかを買いに行くって言ってたし、それもそっか)

とひとりごちると、ふと先程貰った着用すると黒髪か茶髪に見える魔法がかかるらしいネックレスが目に入った。

(……この髪色結構好きだっだだけど、この世界じゃお預けか)

残念な気持ちもするが、一年間の我慢である。

そんなこんなで、転生される前に受けた怪我を簡単に手当てをしたり、制服に着替えたりしているうちにそれなりに時間が経ったのか、管理人からの呼び出しがかかった。

異世界ということもあり、まだ少しの警戒心を残しつつ部屋を出ると、丁度アリスとフィーナも部屋を出たところだったらしい。

「二人も今出たとこ？」

「うん、そうなんだ～！よかったらノエルも一緒に行かない？」

せっかく、同郷の知り合いに声をかけてもらったし、一人で行動する理由もないのでアリスの言葉にに甘えよう。

「お話相手いないのも寂しいし、ご一緒させてもらおっかな～フィーナ、俺も一緒に行っていい？」

「全然いいよ～あたしもノエルと話したいし」

「ほんと？嬉しいなー
じゃ、お話しながら行こっか」

「そうだね～確か集合場所はこの建物の前だったよね」

「うん、そう言ってたと思う」

現在地である寮部屋は5階。確か、階段を降りてすぐが玄関だったはずだから、降りればすぐ集合場所に行けるはずだ。

それは二人もわかっているようで、階段を降り始めても行き方に関しては何も言わなかった。

「そういえば、二人とも制服似合ってるじゃん。
向こうではこういう系の服を着てるところってあんまり見なかったけど、やっぱり着る側も新鮮？」

「うーん、あたしはあんまり着なかったし、あんまり慣れないかな」

「私もちょっと新鮮。ノエルもあんまりそういう服着ないよね」

「言われてみればそうかな～
俺の場合は教会にいた頃の名残でカーブしか着なかったし。そもそも向こうの世界ではこういう服って珍しいよね」

色々と駄弁っているうちに玄関についたので、外に出て集合場所まで行くと、まだ俺達しか来てないらしかった。また少しのお話タイムである。