【小説】転生者達の高校ライフ (ページ24)

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○24話〈エテルノ〉ページ24

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「異世界ってなんだ? 」

郵便受けに届いていた手紙の内容を確認し､首を傾げる｡滅多に無い手紙に柄にもない期待感を抱いていたというのに｡なんだ､この内容は｡なにかの宣伝か､それとも詐欺の類か｡

「は､俺が詐欺に引っ掛かるとでも思ったか」

何の確信もないというのに手に持った紙を詐欺の類だと判断し､いつまでも悪人から送られてきたものなんか持ってられるかと真っ二つに破り捨てようとする｡すると､どうだろうか｡まるで手紙が破かれるのを拒むように強い光を放ち出した｡反射的に身構える｡白で染まる視界の中､誰かの声が聞こえた気がした｡

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聞き慣れない声が聞こえ､瞼を開く｡視界に入ってきた光景は森の中にある木造の我が家でもなく､先程のような一面の白でもなく ___ 全く見覚えのない風景だった｡現状把握の為に周りを見てみるとどうやら飛ばされてのは俺だけではないらしく､数十の人の姿｡その中に見覚えのある顔を発見して､安堵の胸を撫で下ろす｡単体で戦えない訳ではないが､今は愛用の剣すら持っていない｡ ( 体術に関しては非常に不愉快だが､体格がまだしっかりしていないので自信が無い ) 非常時に頼れる知り合いがいるのはいい事だ｡

「あの手紙に書いてあったのはこの事か」

突然の出来事でその存在を忘れかけていたが､どういう仕組みか､俺は異世界とやらに飛ばされてしまったらしい｡

「まあ…何も分からない以上､今は行動しようがないな」

小さく溜息を零す｡それから､人が集まる場所に足を向けた｡