キミのこと好きだから (ページ11)

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キスとはページ11

「適当に座って。お風呂沸かすわ。」

戻って来ると彼はソファーで眠っていた。

「案外、寝顔可愛いじゃん...」

その寝顔に見惚れてしまうほど
端正な顔立ちで今すぐにでも
芸能界でやっていけそう。

私は自分の部屋で台本読みを。

「次は5話から。」

はい？

「キ...キスシーン！！！！」

つい大きな声で叫んでしまった。

「あの後輩くんと私が...」

いやいや、キスってそもそも
どうするのよ。えっ...

『どうかした？』

「えっ？起こしちゃった。ごめん。」

『大丈夫？』

「うん。大丈夫だから。寝てて。」

彼はまた戻って行く。

キスで頭がいっぱいのまま
眠りにつく。朝になると、
彼は部屋からいなく手紙が置いてあった。

『昨日はありがとう。

ちゃんと家に帰るから安心して。

また会おうね。』

「なんなんだろう？」

こんな気難しい私の中にスーッと
入り込むなんて。

＊

大学に行くと自分の居場所はないと口を閉ざす。
大学に友達はいないけど前に合コンで
誘ってくれた男子2人は今も付き合いがある。

その理由は1人の男子が彼女のことを
好きになったらしい。

僕とあの日、お店から一緒に出て行ったのを
みたらしく僕に一方的に近寄ってくる。

男〝合コンにまさか天童桜が来るなんて

夢にも思わなかったから嬉しいすぎて

親に話したよ〟

男〝マジか〟

男〝岸、お前天童桜と知り合いか？

妙に親しいというかなんというか〟

『...』

呆れた...

この男、彼女いるのに
彼女に近寄ろうとしてるから
ムカついた。