彼の優しさ ページ4
真夜中
鉛筆を片手にすらすらっと人物像を描く。
静かな学園に響き渡る虫の音、動物の鳴き声。
風の音。
朝になった。
〈あら！よくのこのこと来れるわね。〉
「平野くん。ごめん。」
スマホを見ながら、
《...》
何も答えてくれなかった。
［お前さ。どうして榊原だけに
あんな態度なんだよ。見てて可哀想。］
《...邪魔だから。》
［答えになってない！］
2TOPが食堂に来ると、
女��2TOPよ〜��
ど真ん中の席に座りその周りを女子たちが
席の争奪戦が始まるする。
《おい〜〜！！！》
みんなチラチラ伺う。
《お前だよ。》
「？」
《カレーとサラダ買ってこい。》
お金を渡す。
だけど長蛇の列。
自分の食べたい物も買えずに
平野くんのパシリに。
「はい。買ってきた。」
《はい。これはお前の分だ。》
と、席を外す。
「えっ...」
どういうこと？
＊
［待ってさっきのなに？］
《別に...気分的に。あーうるせえな！》
＊
「いいのかな？食べて。」
〔いいんじゃないの？〕
周りの女子たちの視線が痛かった。
＊
中庭のベンチでうたた寝をしていた。
ここはよく1人になりたい時に来る。
誰にも邪魔されずに自分の時間だけが流れている。
ゆらゆら揺れる白いカーテン
太陽の灯と君の眠ってるいる寝顔。
君は一体、誰なんだろう...
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作者名：レモンド | 作成日時：2021年1月5日 16時
