HP開設！ヴァンパイアたちのお姫様!～second～ (ページ6)

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５５話ページ6

あ「・・・タイト・・・」

あんなに落ち込んだタイトは初めてだった

それだけ「キサラ」という子が大切だったんだろうと少し思う・・

「おや？元気がないですね」

その声に私は静かに反応した

あ「あっ・・レイナードさん・・・私・・本当にみんなのこと・・何も知らないんですね・・」

私にレイナードさんが寄り添った

レイナードさんは私の頭をなでた

レ「こんなところで立ち話もなんですから、よければ書斎までいらっしゃらないですか?本もたくさんあります。もちろん・・アルバムとかも・・」

レイナードさんはさりげなく私に家族のことを教えてくれようとしていることが分かった

もしかしたら、タイトの大切な「キサラ」という男の子の写真もあるかもしれない

あ「ぜひ連れて行ってください!」

私がそういうと、レイナードさんはくすくす笑った

レ「おやおや・・おせっかいなところもそっくりですね」

私は唖然とした

あ「えっ・・」

何のことかよくわからなかった

そして、しばらくしておばあちゃんとのことだと気付いた

レ「彼女はとてもおせっかいな人でした・・よくいえば面倒見がよいというのでしょうね・・私はそんな彼女をとても愛らしく思っていましたよ」

レイナードさんの瞳はどこか切なそうだった

まるで・・

その瞳はおばあちゃんに恋をしていたかのように・・

・

・

私はレイナードさんに連れられるがままに書斎にはいった

そこには本当にたくさんの本があって、アルバムと書かれた本もたくさんあった

私はアルバムを手に取った

あ「!!・・これは・・」

写真を見ると、幼い少年四人と女の子が写っている

写真にはタイトがいなかった

そして、アレク君にそっくりな子を私はアレン君だと思った

しかし、レイナードさんは写真を見ていった

レ「これがキサラですよ・・そして、女の子の格好をしているのはタイトです」

レイナードさんは少し切なそうに、私に語りだしたのだった