HP開設！ヴァンパイアたちのお姫様!～second～ (ページ34)

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８３話ページ34

しばらく続いた沈黙。

それを最初に破ったのは男のこのほうだった。

？？「ふははははは！」

大きく笑い出す彼に、私は呆然としていた。

？？「面白い！！実に愉快な女だ！」

笑いがおさまってきたころだった。

男の子は私に近づき、私の髪を人房手に取った。

？？「私の名はメリア・クラウド。お前の口から名が聞きたい。」

そう私に語りかける瞳はとても純粋な瞳をしていた。

先ほどまで、傷つくみんなを見て笑っていた人物とは思えないほどに・・・。

あ「私は・・后A・・。」

すこし驚きながら言った私にメリアは「そうか。」といって私に顔を近づけてくる。

メ「ひとつ問う。」

メリアの表情は笑っている。

私はどんな質問が来るのかと身構えていた。

だけど、別に不敵な笑みではない。

それほど変なものでもないと思ってはいた。

だけど、メリアからは思いもよらない質問が口にされた。

メ「お前はアレクの女なのか？」

あ「！！」

その言葉に私は一気に頬を赤らめる。

別にそういうわけではない。

だから今すぐにでも否定しなきゃと思うが、声にならない。

それだけ動揺してしまっているのだ。

メ「その反応を見る限りでは・・・」

あ(まさか、ちゃんと伝わったの！？この反応で？)

そう思ってみたが、

メ「わからん・・」

やっぱりと思う結果だった。

メ「が・・・まぁ、違うのだろうな・・。」

その反応に私の口からは「えっ・・？」という言葉が漏れた。

いったい、どこにそれを感じさせる要素があったのだろうか。

私は疑問を持ってしまった。

だけどそんな私を気にすることなく、メリアは水晶へと視線を動かした。

メ「A。」

あ「えっ・・？は、はい・・？」

水晶から視線を外さず、声だけが私に向かってくる。

メ「いいことを教えてやろう・・・。」

そういって私の目の前に水晶を移動させる。

そして不敵に笑った。

メ「私の生きがいは紫藤家の兄弟に苦痛を与えること・・・。さて・・お前にはわかるか？
　今のあいつらにとっての一番の苦痛が何なのか・・・。」

そういって私を見つめる瞳はさっきの純粋な瞳とはうって変わり、恐ろしく・・

冷たかった・・・。

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