HP開設！ヴァンパイアたちのお姫様!～second～ (ページ33)

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８２話ページ33

？？「王家の血の力もこんな使い方しては無様極まりないな。」

王家の血の力。

私はその言葉の意味を男の子に問う。

あ「王家の血の力って・・・いったい何なの・・？」

私の問いに男の子は目を丸くしていた。

？？「・・・まさか・・・知らないのか？」

その言葉に私はうなずく。

そして、男の子は少し口角を上に上げ、笑った。

？？「ふっ・・あいつらも力のことを教えるのが怖かったというわけか・・。」

男の子は私に手をかざす。

次の瞬間、私の目の前にいた男の子の姿はアレク君の姿に変わる。

あ「えっ・・？」

状況が理解できない私は驚くしかなかった。

だけど、私はひとつのある推測を立てた。

この状況をすべて理解するためには先ほどのタイとの非、現実的な力も納得がいく。

？？「人間には理解できないだろう。今目の前で何が起きているか・・。」

私の目の前に現れたアレク君がその台詞を言い終わる前に私の口が動いた。

あ「王家の力というのは特殊能力のこと・・？」

？？「！！」

おそらく、私が今見ているアレク君は偽者・・。

さっきの男の子の幻術か何かで私の目が錯覚を起こしているのだろう。

彼らには特殊な能力があると考えれば・・

あ「そうすれば、さっきのタイトの氷も、みんなを傷つけようとしている私の存在も・・・」

あらかじめ情報があったから幻術を作りやすかったと意味として捕らえたら・・

あ「全て、つじつまが合う。」

私は私の持っている豊かな想像力を使い、今起きていることを自分で整理した。

そんな私がふと顔を上げると、アレク君に見えていた姿は男のこのものへと変わっていた。

？？「・・・何者だ。お前・・。」

動揺する男の子に私は鋭い瞳で見据えて言葉を返す。

あ「人間よ。」

そして、私達の間にはしばらく沈黙が流れたのだった。