HP開設！ヴァンパイアたちのお姫様!～second～ (ページ32)

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８１話ページ32

「・・・ふはははは・・・！」

どこからともなく聞こえてくる笑い声。

その声に私のおちていた意識が上へと上っていく。

ゆっくりと瞳を開いたその先にいたのは、金髪の男の子だった。

あ「んっ・・・」

？？「・・・目が覚めたようだな。人間の娘よ・・。」

先ほど笑っていた声が私へと向けられる。

その声の主を見た私は目を点にさせる。

あ(・・・だ・・・誰！？)

そんなことを思っていると、私とその男の子の距離はすぐに縮まり、
男の子は私に水晶を見せてきた。

？？「お前も見るか？」

そういって見せられたのは水晶に移った私だった。

あ「えっ・・・？」

しかし、もっと驚いたのは・・

その私が紫藤家の兄弟のみんなに攻撃していたことだった。

私は食いつくように水晶を手に持った。

あ「いっ・・いったい何が！！」

水晶の中の私はなぎなたを手に、みんなへ攻撃を仕掛けていく。

皆は自分をかばうが、攻撃している私には攻撃していかない。

私はその光景に現状がつかめずにいた。

？？「そこにいるお前は私の作り出した幻影だ。」

男の子は誇らしげに言葉を放つ。

そして、私の瞳に語りかけてくる。

？？「よくできているだろう？顔も・・腕の太さも・・足の長さ・・そして、胸の大きさも・・。」

あ「！！」

私はとっさに自分の胸を隠す。

すると、男の子は笑った。

？？「ふっ・・隠すことはない。それに、私もいかがわしいことはしていない。」

あ「そ、そんなの信じれるわけないじゃない！！」

私はいきなり気絶させられ、ここへつれてこられた現状からはその言葉を信用できなかった。

？？「情報はあいつからすでにもらっていた。だからイメージしやすかっただけだ。」

その言葉に私は疑問を持つ。

イメージとは何なのか・・・

それができるからなんだというのか・・

それがよくわからないでいたときだった。

水晶の中のタイトが氷の壁を作ったのが目に入った。

あ「えっ・・？」

そんな非、現実的なことはありえない・・・。

そう思いたかった私に男の子は口を開いたのだった。