HP開設！ヴァンパイアたちのお姫様!～second～ (ページ29)

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７８話ページ29

私の想像通り、用意されたドレスを着てみんなの前に出てみると、アレク君の反応は最悪だった

あ(ごめんなさい・・アレク君・・)

ドレスというよりは踊り子に近い感じだった

アレ「Aちゃん!」

アレン君はいきなり私に抱きついてきた

あ「きゃぁっ!」

私はアレン君の肌が自分の肌に触れたことに顔を真っ赤にさせていた

あ「ア、アレン君!?」

アレン君はニコニコしていた

アレ「大丈夫!僕が隠してあげるから!」

アレン君は子犬のように無邪気に笑った

あ「あ、ありがとう・・」

べ「しっかし・・これは誰の趣味だよ!もっと動きやすい方が絶対似合うぜ!こいつには!」

ベリルがそう言って私の頭をポンっと叩いた

あ「ベリル・・ドレスって動きやすくていいものなの?」

私は疑問をベリルにぶつけた

ベリルは笑った

べ「まぁ、いろいろ種類もあるし、なかには動きやすいのもあるんだぜ?個人的にアジアのチャイナドレス!あれには夢があると思うけどな。」

あ「・・ベリル・・」

なんて気持ちに素直なのだろうか・・

しかも、私には似合わないってはっきり言われたかのようなこの気持ち・・

嬉しいような・・悲しいような・・

ラ「俺的にはもっと落ち着いた感じのほうがいいかな・・Aはお姫様みたいだからね」

ラトはそう言って私の髪にくちづけをした

あ「ラ、ラト///」

私は顔を真っ赤にした

タ「僕はもっと可愛い方がいいなっ♪だって、Aすっごく可愛いもん!」

タイトがそう言って私に抱きつくとアレン君も手を挙げていった

アレ「はいは～い!俺も俺も!」

この二人・・本当に仲がいいんだなぁ・・

改めてそう思った

タ「ねぇ!アレクとガーネはどう思う?」

タイトがそう聞くと、先にガーネが答えた

ガ「俺は結構そういうのが好きだ・・髪がよくはえる・・」

それを言うとアレク君とサクラさん以外は突っ込んだ

「髪さえよければなんでもいいのか!!」

私は少し苦笑いをした

タ「アレクはどうなの?」

タイトがそう聞いた時だった

アレク君は後ろを向いた

ア「・・興味ねぇよ・・」

あ(・・アレク君・・)

私はなんだか切なくなった

とても・・胸が締め付けられるような・・そんな感覚だった