HP開設！ヴァンパイアたちのお姫様!～second～ (ページ28)

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７７話ページ28

サ「それでは皆様・・こちらのお召し物にお着替えくださいませ・・」

私たちの前に突如サクラという女の人が現れ、「王からの使いで参りました」と言われた

そして、メリアという人が私たちに服を用意してくれたらしく、それに着替えろと言われたのだった

べ「あいつ・・ほんとにいちいちムカつくよな・・」

ベリルがそう言うと、ラトも口を開いた

ラ「お前たちの格好はみすぼらしい・・そう言いたいのが嫌というほど伝わってくる。全く・・人の気分を損ねるのが上手い奴だね・・」

私は二人にほほ笑みかけた

あ「ま、まぁまぁ・・ただの好意かもしれないんだし・・」

私がそう言うとベリルとラトは力強く否定した

べ・ラ「あいつはそんなヤツじゃない!!」

あ「は・・はい・・」

私は一難去ってまた一難だと思った・・

やっとアレン君とみんなが仲良くなって、ギスギスした空気がなくなったと思ったのに・・

また空気が重い・・

タ「着替えたくないけど・・着替えるしかないよね・・」

アレ「・・久しぶりだしね・・彼女の作ってくれた服に袖通すの・・」

みんなはいやいやだけど、着替えることにしたみたいだった

あ「私も着替えようかな・・」

そう言って自分の部屋へ戻った

それから程なくして、悲劇は起きるのだった

自分の包を開ける

露出の多い、アラビアナイトのような物語に出てきそうな服だ。

あ「こ、こんなの着れるわけないじゃない!」

作る人も作る人だわ!!

そう思っていた時だった

サ「それをお召になられないと・・皆様の耐えてきた感情はパァですね・・」

あ「!!」

私の耳元でサクラさんがつぶやいた

サ「王族にさからえない・・それがヴァンパイアの掟・・みなさんはそれをどんな思いをして耐え忍んできているか・・あなたが破ってしまえば・・みなさんの耐えてきた感情は・・」

私はおどされるように言われた

私は息を飲んだ

これを着ればきっとアレク君は怒るだろう・・

露出多いし・・

あ(でも・・みんなのためだと思えば・・!!)

私は覚悟を決め、着替えるのだった