HP開設！ヴァンパイアたちのお姫様!～second～ (ページ23)

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７２話ページ23

アレ「にいさ～ん!」

アレンはアレクに抱きついた

ア「・・暑い・・アレン・・」

アレンはいやいやな言い方だが、顔は笑顔だった

あ「アレンくーん!アレクくーん!」

私はタイト君と一緒にアレン君とアレク君のもとへ走っていった

そこにはほかのみんなも揃っていた

アレ「Aちゃん!!」

アレン君は私に抱きついてきた

あ「きゃぁっ!ア、アレン君!?」

結局、アレン君はキサラという名前じゃなく、アレンという名前のままいくらしい

アレク君もアレクでいくらしい

お互いに今の名前が気に入っているらしい

アレ「ねぇ!Aちゃん！」

アレク君は子犬のような笑顔でまっすぐ私に笑いかけてくる

きっとこれが彼の素なんだと思う

あ「何?アレン君!」

チュッ・・

気づいたら私の唇にはアレン君の唇が重なっていた

あ「!!」

ほかのみんなは驚いていた

そして、アレク君だけ目をそらし、ほかの皆は顔をこわばらせた

「アレーーーンーーーー！！」

アレ「えへへ!Aちゃんっ!俺はずっと君が好きだからね!覚えててっ!」

そう言ってアレン君は先さきと走っていった

タ「アレーーーン!!」

タイトはアレン君を追いかけていった

そして、少し先で二人は笑いながら同じ速度で歩き出した

べ「あいつらはやっぱりガキっぽくないとな!」

ラ「確かにね。二人は大きな口を開けて笑っている方があっているね」

二人は顔を見合わせて歩き出した

ガ「さて、俺たちも行くか・・」

ア「・・サボる・・」

アレク君はそう言って屋敷に戻った

あ「ア、アレクくん！」

私はアレクくんに手を伸ばした

でも、その手はすぐに自分のもとへと引いた

眠れない夜・・

あの夜が嘘のようだった

それぞれがまた自分らしく・・

静かな時を過ごしていた

その中で生まれるたくさんの疑問も胸に抱きながら・・