HP開設！ヴァンパイアたちのお姫様!～second～ (ページ3)

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５２話ページ3

・・・

いつもは賑やかな屋敷が・・少し寂しく感じる

静か・・そんな雰囲気が流れていた

あ「・・散歩の続きでもしてこようかな・・」

私はまたぶらぶらと出かけたのだった

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・

タイトを部屋に運んだガーネは、じっとタイトを見つめていた

タイトはすぐに目を覚ました

タ「・・・」

その顔はまだ、安らかとは言えなかった

タ「ねぇ・・僕・・悪い夢を見たんだ・・」

タイトのその夢・・ガーネは何かわかっていた

あえて聞かないでおこうとも思ったが、タイトに尋ねた

ガ「・・どんな夢だ・・?」

タイトはくるまるようにして話しだした

タ「あいつが・・アレクとアレンという存在が・・生まれた時の夢・・」

タイトの声は泣きかけだった

でも・・悲しいんじゃない・・

その声から感じ取れる声は・・「憎しみ」だった

タ「あいつだけは・・アレンだけは・・大嫌い・・」

タイトに優しくガーネが触れた

同情するかのような仕草だった

しかし、本気でガーネもアレンを快く思ってはいなかった

タ「嫌い!嫌い!!・・アレクをあんなにした・・アレクの笑顔を奪ったアレン・・そして・・僕から・・「キサラ」を奪った・・アレンが・・」

タイトの溢れ出る憎しみをガーネはなんとか落ち着かせようとした

そして・・何も言わず、ただそばにいたのだった

・

・

あ「あれ?タイトは?」

私は夜食の時間にタイトが来ていないことに気づいた

ガ「部屋で考え事をしている・・A・・後で夜食を持って行ってもらえないか・・?」

私はガーネの目を見つめた

少しその瞳はベリルの机にもむいていた

あ「わかったわ!持ってくね!」

ガ「・・頼む・・」

食べ終わるなり、ラトは片付けを始めた

あ「じゃぁ・・タイトに夜ご飯渡してくるね!」

私がそう言った瞬間だった

ラトが私のお膳に目を止めた

ベリルの分は本当少ししか用意してないんだけど・・バレた?

私はドキドキしながらラトを見た

その表情は少し深刻だった