HP開設！ヴァンパイアたちのお姫様!～second～ (ページ2)

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５１話ページ2

アレ「・・やだなぁ・・そんなに睨まないでよ・・兄さん・・」

アレン君は笑顔でアレク君を見た

その表情はどこか恐ろしいものを感じた

でも・・まさかね・・

兄弟にそんな殺意丸出しだなんて・・

あるわけ・・ないよね・・

ア「・・睨んでない・・もともとこんな顔だ・・」

アレン君はいつもと変わらない口調でそういった

けれど、やっぱり落ち着いてるとは言えない声だった

アレ「ねぇ・・久々に兄さんの部屋に行っても良い?」

アレン君は笑顔満開だった

アレク君はしばらく沈黙した

けど、すぐにOKの返事を出した

ガ「・・・アレン・・お前・・」

ガーネが何かを言おうとした

その言葉は言わずとしてアレン君に伝わったらしかった

アレ「・・ずっと見てたよ・・例えば・・ラトが楽しみにしていたベルギー産チョコレートをだれが食べたとかね」

その言葉にラトは笑顔になった

ラ「へぇ・・興味あるなぁ・・」

アレン君は笑顔で言った

アレ「なんとなく察しはつくんじゃない?答えは・・ベリルだよ・・」

ラトの表情はすごく笑顔だった

でも・・

お世辞にも穏やかとは言えなかった

ラ「・・ベリル・・?」

ラトがベリルに視線を向けた時だった

ベリルは逃げるように謝った

べ「ご、ご、ごめん!!わ、わ、悪気はなかったんだ!!ただ・・その・・」

ベリルが何かを言おうとしたけれど、ラトはそれを許しはしなかった

ラ「・・他のチョコがなくなろうと・・それは仕方なく許してあげるけど・・ベルギー産チョコレートは許せないな・・・」

べ「わ、悪かったってぇぇ・・」

次の瞬間だった

ラトはおもいっきり笑顔でベリルに「夕飯は抜きだから」といった

これは痛恨の一撃だと思う・・

ガ「・・・」

私の隣でガーネがじっと黙っていた

あ「ガーネ?」

ガ「・・タイトを部屋に運んでくる・・」

ガーネは気絶させたタイトを担ぎ、そのままタイトの部屋へといったのだった

あ「・・・」

みんな仲がいいと思っていた分、不思議に思って仕方がない・・

どうして・・アレン君だけみんなと仲が悪いのだろうか・・

それが不思議で仕方がなかった