ヴァンパイアたちのお姫様！

４５話 ページ46

時計回りにすると一番はいろいろあって、タイトからになった

簡単にいえば、タイトがだだこねたからだ

あ「ねぇタイト?」

私は踊りながらタイトに尋ねた

タ「何?」

私は少し苦笑いをした

あ「私なんかと踊って楽しい?」

正直、他に可愛い女の子はたくさんいる

その中で何故私なのか・・疑問に思う

タ「Aは僕とじゃ楽しくない?」

タイトは踊りをやめて、私の顔を覗き込んだ

あ「た、楽しい・・けど・・彼女の一人や二人・・いそうだし・・」

私がそう言うと、ベリルの頬は膨らんだ

タ「ねぇ・・いい加減そういうのやめようよ!」

タイトは私にすごく顔を近づけてくる

あ「そ、それってどういう・・」

言葉に戸惑う

どうすればいいのかわからない

っていうか・・顔近い・・

タ「僕はね・・興味ないんだ・・面白い子にしか」

タイトの言葉には決して可愛い、美人などのホメる言葉は含まれてはいなかった

きっと、嘘偽りのない気持ちなんだと私に実感させた

タ「顔が可愛いってだけで惹かれたりはしないよ。だって・・僕の顔がそうだからね。見飽きたっていうか・・色々ね!」

タイトは最後に笑ってみせた

そしてぼそっと私の耳元でつぶやいた

タ「まぁ・・Aの可愛さは飽きないけどね・・」

そう告げてなんだかおしそうにその場を去っていったのだった

あ「も、もうっ!!」

からかわれていることは分かっていた

でも・・止まらないほど早くなる鼓動・・

私のひかない耳の赤みが何よりの証拠だった

タイトのバカ・・

私の心では自然にとなえられたのだった

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