悪女 No.45 ページ47
「もうやめてっ。」
私の声がグラウンドに響いた。
グラウンドには倒れている雷門。
そして私の声に反応して動きを止めた帝国。
すまない、私にはよく聞こえなかったが、鬼道の口がそう動いた気がした。
…と思うや否やまた攻撃を始める帝国。
豪炎寺…早くきて。
私がそう思っていると木の影から豪炎寺がでてきた。
「豪炎寺くんっ！」
円堂「ごっ…うえんじっ…？」
ずかずかとコートに入っていく豪炎寺。
冬海「ちょっ、君はサッカー部では…」
止める冬海に対し鬼道は大丈夫だ、と言った。
これでやっと帝国の攻撃が終わる…と安心したのもつかの間。
豪炎寺がこちらへ歩いてくる。
豪炎寺「A、お前も試合にでないか？確かサッカーできるよな？」
「い、いやいや、私はそこまで上手じゃないから…」
私がそういった瞬間、葵がバッと手をあげた。
葵「そいつが出ないなら僕がでる。」
葵は立ってコートへと歩いていく。
あいつなんなの？
…ほんとイライラする。
「…葵ちゃんがでるなら私もでようかなぁ？」
変更、どさくさに紛れて葵をいじめてやろう。
豪炎寺「Aが出てくれて助かった。正直俺一人じゃ何点かしか取れなかったからな。」
微笑む私と豪炎寺。
そして絶望している帝国。
…それから倒れている葵。
コート内の光景はあまりにも違いすぎた。
あのあと私と豪炎寺だけで点を取り返し帝国に勝った。
点がそこそこ取れたら、私はシュートを打つふりをして葵に当てた。
「あっ…葵ちゃん、ごめんね？シュート曲がっちゃった。」
私はシュートが当たる度にニッコリと笑って手を差し伸べた。
そんなことを何度もしたからか葵は試合が終わる頃にはボロボロだった。
試合が終わると同時に葵に駆け寄る秋と春奈。
秋「葵ちゃん、大丈夫？ベンチまでいけそう？」
春奈「葵さん、大丈夫ですかっ？手伝いますよっ？」
…春奈も、勝ったことより葵なんだ。
まぁ、病人だから葵を優先するのもしょうがないけど。
私がそんな三人を遠目で見ていると春奈がこちらへやって来た。
春奈「あっ、あの…葵さんにシュート当ててたのってわざとですか？もしわざとなら謝って下さい。」
春奈は怯えてるような表情で私に言う。
「あー、私のことなんか聞いたの？」
豪炎寺は歩いて行ってしまったため周りには誰もいない。
なので私は低い声で尋ねた。
すると春奈は動揺しだす。
春奈「そっ、それは…、その。」
前言撤回、味方は夏未だけでいいや。
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karin(プロフ) - ゆーみやンさんではないですか！？コメントありがとうございます！私はゆーみやンさんの小説のファンなのでとても嬉しいです///ゆーみやンさんも小説の更新無理せずに頑張ってくださいね！こちらこそ応援してます！！ (2019年7月30日 19時) (
レス) id: b082cdb3f7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみやン＠JustinB好き(プロフ) - 夢主ちゃんの腹黒さが好きすぎる……むっちゃ面白いです！この作品大好きです! 更新頑張ってください！応援しています( *´艸｀) (2019年7月30日 16時) (レス) id: cef1a7a657 (このIDを非表示/違反報告)
karin(プロフ) - ひかりさんコメントありがとうございます！がんばりますね！ (2019年6月28日 19時) (レス) id: d340173ed8 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 初コメ失礼します！すごくおもしろいですね〜！更新頑張ってください！(^^) (2019年6月27日 20時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)
karin(プロフ) - 東峰トオルさんアンケートご協力ありがとうございます！そう言っていただき嬉しいです(*´∀`)♪無理せず頑張って行きたいと思います！ (2019年5月21日 22時) (レス) id: f3532ad53d (このIDを非表示/違反報告)
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