悪女 No.36 ページ37
私は次の日学校へと登校した。
熱も下がっていて、頭が少し痛いくらいなので問題はないと思う。
マスクもしたしね。
私が休んでいる時に豪炎寺の妹、夕香ちゃんが事故にあったとフェイから聞いた。
きっと葵の仕業だと思う。
下手にストーリーを進めさせないってのも大きいけど、これ以上傷付く人を出したくない。
そう思って学校に来たって言うのも、嘘じゃない。
今日は朝練もない日で、教室に着いたのは早い時間だったためまだ誰もいない。
私は教室に飾ってある花に目を見る。
誰も水をやってないのか、花はしぼんでいた。
…水、やるか。
そう思い立ち上がると、教室のドアが開き、葵が入ってくる。
そして立ち上がった私の方へ近づいてきた。
葵「あれ？Aじゃん。二日間も学校にこれなくて可哀想だったな。どうせ遊んでたんだろw」
「違うっ…私だって、学校に来たかったっ。」
私は遊んでたっていうともあながち間違ってはいないので葵の方を上手く見れないでいる。
葵「あっそ。まぁ、好きなように動かせてもらったし、あ、あと夕香ちゃん事故に合わせたからこれで豪炎寺はサッカー部に入らないね。」
「夕香ちゃんは…関係ないじゃん。」
私の目からは涙が流れた。
葵「は？きもっ、、またキャラつくってんの？」
…うるせぇよ。
「どうしてそうやって言うのっ…？キャラなんかつくってないよ…これが、私なのに。」
葵「どこがだよ(笑)お前の本性ひどいだろ。」
お前よりは、ましだよ。
「葵ちゃんもやってること酷いよっ。関係ない夕香ちゃんを事故にあわせてるじゃんっ…私が皆と仲良くなるためにどんだけ努力したかわかってる？葵ちゃんにはわかんないだろうね。」
私が涙を流し、嘲笑うような笑みを向けると葵はイラッとしたのかバチンっと私の頬を叩く。
葵「お前みたいな女、大嫌いだ。」
そう言われたあと私はﾆｲｯと笑って葵の耳元に口を近づけた。
「録音してたんだよ、ばーか。」
私がそう言った瞬間さっきまで余裕のある笑みを此方に向けていた葵の顔がみるみるうちに真っ青になっていく。
こいつバカすぎ。
まぁ、なんも考えてない知能底辺野郎とはこっちは違うんでね。
私はさっき叩かれた反動で少し頬と頭がズキズキする。
けれどそんなことを気付かれるとめんどくさいので何もなかったかのように、私は葵の隣を通りすぎ、じょうろを持って水道へと向かった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 60人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
karin(プロフ) - ゆーみやンさんではないですか！？コメントありがとうございます！私はゆーみやンさんの小説のファンなのでとても嬉しいです///ゆーみやンさんも小説の更新無理せずに頑張ってくださいね！こちらこそ応援してます！！ (2019年7月30日 19時) (
レス) id: b082cdb3f7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーみやン＠JustinB好き(プロフ) - 夢主ちゃんの腹黒さが好きすぎる……むっちゃ面白いです！この作品大好きです! 更新頑張ってください！応援しています( *´艸｀) (2019年7月30日 16時) (レス) id: cef1a7a657 (このIDを非表示/違反報告)
karin(プロフ) - ひかりさんコメントありがとうございます！がんばりますね！ (2019年6月28日 19時) (レス) id: d340173ed8 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 初コメ失礼します！すごくおもしろいですね〜！更新頑張ってください！(^^) (2019年6月27日 20時) (レス) id: c753592d54 (このIDを非表示/違反報告)
karin(プロフ) - 東峰トオルさんアンケートご協力ありがとうございます！そう言っていただき嬉しいです(*´∀`)♪無理せず頑張って行きたいと思います！ (2019年5月21日 22時) (レス) id: f3532ad53d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
