☆∞病院入院中☆44【番外編】

☆問題児、降臨 4≪渋谷side≫ ページ4

うわ、もうこんな時間…
夕食前には行こうと思ったのに
ちょっとタイミング逃して、気付けばもう6時。

あの問題児はちゃんと飯食っとんのか…





〜病室〜



渋「お、起きてるやん。」


A「っ…」


渋「何見つめてんねん、はよ食べんかい。」


A「うん…」


渋「食欲ない？」


A「あんまり…」


渋「今は無理して食べんでええから残し。」


A「うん……ごちそうさま…」


渋「ん。食器片付けて来るから薬飲んどけ。」





コップに水入れて薬と一緒に渡して
その間に食器を廊下にある下膳カートへ。

…気ぃついたら、せっせと世話してんな、俺。



.




渋「飲んだ？」


A「うん、飲んだ…」


渋「よし。」


A「……ねぇ、渋谷先生。」


渋「なに？」


A「横山先生は？」


渋「ヨコは今日から3日間おらん。」


A「え、どうして？」


渋「学会とか色々予定が重なって忙しいねん。」


A「へぇ…」


渋「何やねん、寂しいんか？電話したろか？」


A「ダ、ダメ‼…っ、ごほっごほっ‼」


渋「ほらもぉ…何で急に大声出すねんお前は…」





あからさまに動揺し過ぎやろ…





A「…ねぇ…お願いがあるんやけど…」


渋「お願い？」


A「…横山先生に……その……しょ…に…しい…」


渋「あ？ヨコになんて？」


A「…内緒に…して欲しい。」


渋「はぁ？内緒にしてどーすんねん。」


A「っ、お願い‼」







内緒にって…どうせ数日後にはヨコも来るんやで？
俺が話さんとしても、カルテ見たらバレるやん。


人がちょっと優しくしとったらコレや…


まぁ今は内緒にしといたるわ。
ヨコもただでさえ忙しくて疲れてる時に
こんな頭痛い話されても困るやろうし。


その代わり…







渋「ほな正直に言え。」


A「なに…を？」


渋「先週の検診すっぽかした時言うたよな？元気やって。
あれ嘘やろ？ほんまは具合悪かったんと違うか？あぁ？」


A「…」


渋「さぁ、ヨコに電話するかな〜。」


A「ま、待って‼正直に言うから…」


渋「はい、どうぞ。」


A「具合…悪かった……」


渋「だからすっぽかした？」


A「っ…」


渋「…まぁ今は安静第一やからな、ゆっくり休め。
しんどくなったら夜中でもナースコールせぇよ？ええな？」


A「はい…」





ほれみぃ、そんな気してん。
体調戻ったら覚悟しとけよホンマ…

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