☆∞病院入院中☆22【番外編】

☆お約束は破るもの!? 17≪錦戸side≫ ページ35

亮「熱測ってくれた？」


A「ん・・・」


亮「はい、ありがと。」


A「りょーちゃん・・・」


亮「んー？」


A「うで痛い・・」


亮「腕？見せてみ。
あぁ〜、残念。これは挿し替えやなぁ。」




．






昼の検温に行くと
小声で腕が痛いって言うてきた。



もしやと思い腕を見てみると
針の穿刺部分とその周辺が見事に腫れて液漏れ。



その痛みで涙目になってるから
急いで点滴を止めて、ひとまず抜針。



ナースステーションで新しい針を準備し
また病室へと戻った。






．








亮「あぁ〜、もう左手は厳しいかなぁ・・・」


A「そこはダメ!!」


亮「あっ、コラ・・・ちゃんと見せて。」







今回の入院中ずっと点滴は左手やから
さすがにもう血管が厳しい。



試しに左手の甲も見てみようとしたら
すんごい速さで手を引っ込めるし・・・





．







亮「腕出してー。」


A「・・・ん。」


亮「右手にすんの？」


A「だって、手の甲イヤやもん。」


亮「右より左がええと思うけど。
利き手はどうしても動くし、漏れやすいねんで？」


A「・・・」








あ、黙った。
左手の甲で頑張るか、リスクを背負って右手にするか
モゾモゾしながら必死に考えてる(笑)








亮「左手にしといたら？
そりゃ刺すときは痛いけど、一瞬やん。」


A「・・・」


亮「どーすんねん(笑)」


A「・・・痛くせん？」


亮「それはムリ。」


A「・・・」


亮「あぁ〜もぉ・・・じゃあ右手な。
出来るだけ動かさんようにしといてや？」


A「・・・りょーちゃん。」


亮「今度はなにぃ。右手でええんやろ？」


A「ちがう・・・渋谷せんせ・・・」







はぁ？(笑)







亮「渋谷先生がなに？」


A「・・・」


亮「大丈夫、もう怒ってへんって。」


A「・・ほんまに？」


亮「ほんま。と言うか、心配してんねんで？
だから今回の事、もう一回ちゃんと謝っとき。」


A「・・・うん。」








やっぱり、かなり怒ってると思ってるやん。
そんな不安ならもっと早く謝っとけばええのに(笑)

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