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永瀬廉side
「 キンプリさん入りです 」
マイクからのアナウンスが会場全体に響き渡り、大きなメインステージへと向かう。俺の少し前を歩く紫耀と海人は楽しそうに何か話していて。
フェアプリの横を通り、自分たちの立ち位置まで向かうその途中。紫耀の歩くスピードがほんの少しだけ落ちたように感じて、それはきっと俺の斜め前にいるからで。
「 ⋯⋯っ 」
紫耀の視線の先を辿ると、はっとした様な顔をして紫耀を見つめるフェアプリのセンター、桃瀬Aさんがおった。桃瀬さんに向ける紫耀の視線は、ほんの一瞬だったからよう見えんかったけど。
神「 廉？もうちょい右だよ 」
廉「 あ、うん 」
13人の真ん中で、ひとりぽつんと佇む桃瀬さんにもう一度視線を向ける。一点を見つめてぼーっとして、周りが騒ぐ中、静かにぽつんと、そこに居るだけ。
そんな中、ステージの隅から現れた男の人。片手にスケジュール帳を持っていて、せかせかと足を進めフェアプリの輪に向かい、ぽつんと佇む彼女、桃瀬さんに声をかけた。
" 桃瀬ごめん。リハ押しててもう行かなきゃいけない "
" え？でも、この後の⋯ "
" 次の仕事が先だろ "
" ⋯⋯え、あっ、待って "
その男の人はきっとマネージャーで、そんな2人の会話を俺たちは、聞き耳立てて聞いていた。桃瀬さんの腕をぐいっと引き、早足に歩き出した2人。俺たちの前を通ったその残り香に、はっとする。
いや、そんなん有り得んって。なんで紫耀と同じ匂いするん？そんな訳ないやろ。
「 桃瀬なに？また撮影？ 」
「 ほんっとムリだわ、あの子 」
「 さっきもさ、空気読めよって話だよね 」
「 年下のくせにね？ほんと嫌〜い 」
そして、桃瀬さんが居なくなったフェアプリの輪の中で繰り広げられるその会話に、耳を疑うしか無かった。俺たちも顔には出さないけど、ソワソワするその雰囲気に思うことは皆同じだった。
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nene(プロフ) - 更新待ってます！この作品大好きなのでゆっくりでいいのでお願いします！ (2023年2月22日 21時) (
レス) id: 98960ac31e (このIDを非表示/違反報告)
うな！ - 更新待ってます！ (2023年2月22日 21時) (レス) @page32 id: 4785f44992 (このIDを非表示/違反報告)
きょん(プロフ) - 何度もすみません。本当にこの小説大好きなので、少しずつでも更新続けてくれると嬉しいです(＞＜) (2023年2月22日 14時) (レス) @page32 id: 4cb7560b67 (このIDを非表示/違反報告)
きょん(プロフ) - 大好きなので更新待っています！ (2023年1月3日 14時) (レス) id: 4cb7560b67 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (2022年12月18日 6時) (レス) @page32 id: 98960ac31e (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2022年9月29日 3時
