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40Y ページ40
歌声の主はテソンで、
少しだけ思い出した事があると報告すると
優しく喜んでくれた。
記憶こそないけれど、
テソンはこうやってずっと優しいんだろうな。
テソンと話していると
落ち着くし、優しい気持ちになれた。
Y「あっ、ごめんね、邪魔して。
私は静かにしとくから、続けて続けて。」
D「………じゃあ、遠慮なく…。」
一瞬何か考えている感じだったけど
テソンの歌声を聴ける事が嬉しかった。
嗚呼 唄うことは
難しいことじゃない
ただ声に身をまかせ
頭の中をからっぽにするだけ
嗚呼 目を閉じれば胸の中に映る
懐かしい思い出やあなたとの毎日
歌い出しを聞いた瞬間、
鳥肌が立つのを感じた。
テソンがこっちを見る。
二人の視線がぶつかったまま
歌い続けるテソン。
本当のことは歌の中にある
いつもなら照れくさくて言えないことも
今日だってあなたを思いながら
歌うたいは唄うよ
ずっと言えなかった言葉がある
短いから聞いておくれ
「愛してる」
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作者名：VIP | 作成日時：2018年1月29日 23時
