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『大丈夫そのうち会えるでしょ』
「そのうちって、、、」
『このへんぐるぐるしてればいいよ』
「そういえばテヒョンさんこの辺詳しいですね」
『ん?実家この辺だから。奥さんと大学2年から同棲始めちゃってそっからはあんまり帰ってきてないけど』
「じゃあ今の時代の自分に会っちゃまずくないですか?」
『え〜気づかないでしょ〜あっでもAと一緒にいるとこ見られたらまずいかもな...』
「なんで私と一緒だとまずいんですか?」
『ほら、あの〜時空の歪みみたいな?』
テヒョンさんは時々言っていることがよくわからない
『空のコップお下げしますね』
2人の間に入ってきた声に顔を上げると
「あ、こんにちは」
思わず赤面してしまう
『あぁ、こんにちは。いつもありがとね』
「大晦日もバイトですか」
『そうなんだよ笑 帰り道雪気を付けてね』
「ありがとうございます」
視線をテヒョンさんに戻すと分かりやすいくらいに不貞腐れている
『キム・ソクジンアイツキライ』
「なんで急に片言なんですか」
『なに顔赤くしてるのA』
「え、、、だってかっこいいじゃないですか、、」
この喫茶店がお気に入りなのはソクジンさんがいるからという理由も40%くらいある
残りの60%はココアが私好みだから
『キム・ソクジン、、今は俺のが年上だからな、、、』
ぶつぶつ何か言っているテヒョンさんはソクジンさんに何か恨みでもあるのかないのか
ソクジンさんをずっと目で追っているテヒョンさん
「テヒョンさん、そんなに見てたら変ですよ」
納得してないような顔で振り向いたテヒョンさん
「ソクジンさん素敵じゃないですか」
『奥さんの初恋の人だから嫌い』
「あ〜..でもいいじゃないですかテヒョンさんを選んでくれたんだから」
『まあね』
機嫌が直ったのか今度は窓の外の雪を眺めている
絵になるくらい綺麗な横顔だ
『今日は家族で年越すんでしょ?』
「はい。おじいちゃん家は近いので明日行きます」
『そうだったね』
テヒョンさんの相槌はたまに変だけどテヒョンさんだからあまり気にならない
「今日ここでお話ししただけになっちゃいましたね」
『いいじゃん楽しいから』
お会計はテヒョンさんがカードで済ませてくれた
こっちに来るとき焦ってカードと小銭しか持ってきてないらしい
「カード、未来のなのに使えるんですね」
『ふふふ。ね?不思議』
2人で1本の傘に収まりながら雪道を進んで今日もテヒョンさんは家まで送ってくれた
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おさる - 一回だけじゃなくて何度も見たくなるようなお話でした。次回の小説も楽しみにしています! (2018年9月27日 10時) (レス) id: 61e830c75b (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - らむさん» そう言っていただけて嬉しいです(;;)ありがとうございました! (2018年7月19日 11時) (レス) id: 6fe35b1797 (このIDを非表示/違反報告)
らむ - 感動……すごく面白くて楽しかったです!!映画で見たいくらいです(*^◯^*)大好きなテテでこんな素敵なお話書いてくださったことに感謝です!! (2018年7月19日 1時) (レス) id: a7a9735bca (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - ゆんさん» お付き合いありがとうございました(>_<) (2018年7月17日 18時) (レス) id: 67f3dc7c68 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - とても素敵なお話をありがとうございました^_^ (2018年7月17日 17時) (レス) id: 8e5cc19314 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白 | 作成日時:2018年6月23日 18時