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「懐かしいなあ...制服か」
『鮮明にAの制服姿思い出せる』
さっきまで見てたからね、と言いかけた言葉を飲み込む
「テテの制服姿...はなんか金髪のイメージしかないなぁ」
『似合ってたでしょ』
「ふふ笑 俺とがってます！！みたいな感じだったけどね笑」
『そういう年頃じゃん！笑』
「そういう年頃...っていえば私さ高2の誕生日前日にね」
そう言いかけたAは急に涙をぽろぽろと流し始めた
『え...どうした？大丈夫？』
「え...わかんない急に泣けてきちゃった笑」
ティッシュを渡すとまだ溢れる涙を拭きながら席を立ってどこかへ行ってしまった
戻ってきたAの手には小さな紙
『何これ？』
「観覧車のチケットの半券」
少し色あせたその半券はさっきAと一緒に乗った観覧車のものと一緒だった
「高2の誕生日前日によく覚えてないんだけど学校サボって1人で遊園地行って観覧車乗ったんだよね私」
『...そうなんだ』
ヒョンたちの言った通りAの中から自分のことは消えているみたいだった
「その前後くらいからかな？周りの人に明るくなったねって言われるようになって」
『うん』
「でもね、その半券見るたびなんか忘れてるような気がしてたのずっと」
『うん』
「何か...何だろ...今急にそれを思い出したら泣けてきちゃった」
『...うん』
「でもねその反面その頃のこと思い出すとなんか安心するんだ」
『そうなんだ』
「うん。なんかね、テテと一緒にいるときと同じ感じ」
多分8年前に戻って少しだけAの過去を変えてしまったみたいだけど
それはきっといい方向みたいだ
『よかった』
「何が？」
『んふふ笑 内緒笑』
「なに〜？気になるんだけど」
泣き止んだAは懐かしそうに半券を見つめている
その顔を見るとさっきの
たまにでいいんで私のこと帰っても思い出してください
そう言った17歳のAと重なった
『Aが俺のこと忘れても俺はずっと覚えてるよ』
「ん？...私テテのこと忘れたりしないよ」
『そうだね』
8年前のAにもう1度会えるならば
俺が探してた奥さんは君だよって伝えてみようかな
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おさる - 一回だけじゃなくて何度も見たくなるようなお話でした。次回の小説も楽しみにしています！ (2018年9月27日 10時) (
レス) id: 61e830c75b (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - らむさん» そう言っていただけて嬉しいです（；；）ありがとうございました！ (2018年7月19日 11時) (レス) id: 6fe35b1797 (このIDを非表示/違反報告)
らむ - 感動……すごく面白くて楽しかったです！！映画で見たいくらいです(*^◯^*)大好きなテテでこんな素敵なお話書いてくださったことに感謝です！！ (2018年7月19日 1時) (レス) id: a7a9735bca (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - ゆんさん» お付き合いありがとうございました(>_<) (2018年7月17日 18時) (レス) id: 67f3dc7c68 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - とても素敵なお話をありがとうございました^_^ (2018年7月17日 17時) (レス) id: 8e5cc19314 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白 | 作成日時：2018年6月23日 18時
