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『好きっていうか...あ〜かわいいこと言うね』
困ったように笑ったテヒョンさんは立ち上がって私の隣へ座った
私の顔をじっと見つめて涙がにじむ目を優しく拭うとゆっくりとテヒョンさんの顔が近づいてきて
思わずぐっと目をつむる
『あ〜...だめだめ何してんだ俺』
テヒョンさんのその声に目を開けると照れたように笑っているテヒョンさん
「...ダメじゃないです」
『そういうこと絶対俺以外の男の前で言っちゃだめだからね』
「今日帰っちゃうくせに...何言ってるんですか」
『は〜なんか浮気してる気分』
「もう十分浮気ですよ.....私は浮気でもいいです」
『違う違うそうじゃないんだって』
いつの間にか頂点を過ぎていた観覧車はもう終わりに近づいていた
『ほら、もう降りるよ』
優しく手を握ったテヒョンさんと一緒に観覧車から降りる
『よし、かえろっか』
だんだんテヒョンさんとの別れが近づいてる気がしてうまく返事ができない
帰りの電車でうとうとするテヒョンさんの姿を絶対に忘れないように目に焼き付けた
テヒョンさんが帰ってしまって今までのことを忘れてしまうなんて嘘みたいだ
電車を降りて自然と繋がれた手にぐっと力を込めるとテヒョンさんはくすっと笑った
『自販機寄ってく？』
「行きます」
自販機までの道をテヒョンさんの話を聞きながらゆっくり進む
ずっとずっとこのままあの自販機に着いてほしくない
そう願っても目の端に入ってくる自販機の明かりにがっかりする
『...そんなに見つめないでよ笑』
「だって...」
『ほら、着いたよ』
いつものようにテヒョンさんはコーラ私はココアを買って手を温める
『っあーさっむい！！』
「コーラ本当に好きですね」
『超好き』
こんな風にコーラを飲むテヒョンさんを見るのも最後だと思うとまたじわっと涙がこみ上げる
『ココア冷める...ってあ〜またうるうるしてる〜！』
「ごめんなさいもうテヒョンさんに会えないって思うと」
『あ〜泣かないのほらいいこいいこ』
そう言って私をふわっと抱きしめたテヒョンさんは頭を優しくなでてくれる
テヒョンさんの腕の中は温かくて優しいにおいがした
『明日の誕生日パパとママとたっくさん楽しんできなね』
私を抱きしめながら話すテヒョンさんの声は低くて優しい
「...テヒョンさんがいないから無理です」
『ふふ笑 そういうこと言わないで笑』
『自分を大切にしてね』
「え？」
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おさる - 一回だけじゃなくて何度も見たくなるようなお話でした。次回の小説も楽しみにしています！ (2018年9月27日 10時) (
レス) id: 61e830c75b (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - らむさん» そう言っていただけて嬉しいです（；；）ありがとうございました！ (2018年7月19日 11時) (レス) id: 6fe35b1797 (このIDを非表示/違反報告)
らむ - 感動……すごく面白くて楽しかったです！！映画で見たいくらいです(*^◯^*)大好きなテテでこんな素敵なお話書いてくださったことに感謝です！！ (2018年7月19日 1時) (レス) id: a7a9735bca (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - ゆんさん» お付き合いありがとうございました(>_<) (2018年7月17日 18時) (レス) id: 67f3dc7c68 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - とても素敵なお話をありがとうございました^_^ (2018年7月17日 17時) (レス) id: 8e5cc19314 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白 | 作成日時：2018年6月23日 18時
