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カップルを見送り手に残ったチケットを見つめる

つい受け取ってしまったものの自分からテヒョンさんに言い出すのは

中々恥ずかしいのでポケットにしまおうとすると

『ねえさっきあの人たちとなに話してたの』

「わっ...テヒョンさんおかえりなさい」

いつの間に戻ってきたテヒョンさんが私の手元を覗くように立っていた

『それ何?』

「あ、これ...さっきお話してたカップルが急用で帰るからってくれたんです」

『...抽選番号?なにこれ?』

チケットを私の手から奪ったテヒョンさんはチケットをまじまじと見つめて顔をしかめる

「あれですあそこに貼ってあるポスターの」

自分の口から説明するのは恥ずかしいのでさっきのポスターを指すと

テヒョンさんはじっとポスターを見つめて振り返ると満面の笑み

『すごい!100組限定だって』

「10組ですよ」

『え?....あ!本当だもっとすごい!』

「ですね」

『わ〜楽しみ』

楽しみ、テヒョンさんのその言葉が何より私は嬉しい

美味しそうにハンバーガーとコーラーをたいらげたテヒョンさん

観覧車の時間まで少しあるので楽しかったアトラクションを回ることに



あっという間に時間は過ぎて観覧車へ向かうと持っているチケットの半券を渡されすぐに観覧車へ乗り込む

ハート形の観覧車赤とピンクと白のうち白いものに当たったので少しだけ恥ずかしさが減った気がする


狭い空間でテヒョンさんと2人きり緊張しない訳がなくずっと外を見つめてみる

ちらっとテヒョンさんを見ると同じように外を眺めている


『みて!山見える山!』

「本当だ...よく見えますね」

そう言って外を指差すテヒョンさんの薬指には指輪が光っている


「...奥さんともここには来ましたか?」

『ん?来たよ。懐かしいなあ帰ったらまた一緒に行ってみよ』

"帰ったら"その言葉は今私を一番寂しくさせる

「本当に今日帰っちゃうんですよね」

『うん』


「....帰ってほしくない...って言ったらどうしますか」


外を見つめていたテヒョンさんは私の言葉を聞くとゆっくりと振り返る

『それでも帰るよ。待ってる人もいるしずっとここにはいれない』

待ってる人

きっとそれは奥さんなのはすぐにわかる

「そうですよねごめんなさい変なこと言って」

『変じゃないよAがそう思ってくれて嬉しい』

そう言って優しく微笑むテヒョンさん

「テヒョンさんは...テヒョンさんは一瞬でも私のこと好きでしたか?」

そういった瞬間じわっと涙がこみ上げてくる

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設定タグ:防弾少年団 , BTS , テヒョン   
作品ジャンル:タレント
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おさる - 一回だけじゃなくて何度も見たくなるようなお話でした。次回の小説も楽しみにしています! (2018年9月27日 10時) (レス) id: 61e830c75b (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - らむさん» そう言っていただけて嬉しいです(;;)ありがとうございました! (2018年7月19日 11時) (レス) id: 6fe35b1797 (このIDを非表示/違反報告)
らむ - 感動……すごく面白くて楽しかったです!!映画で見たいくらいです(*^◯^*)大好きなテテでこんな素敵なお話書いてくださったことに感謝です!! (2018年7月19日 1時) (レス) id: a7a9735bca (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ゆんさん» お付き合いありがとうございました(>_<) (2018年7月17日 18時) (レス) id: 67f3dc7c68 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - とても素敵なお話をありがとうございました^_^ (2018年7月17日 17時) (レス) id: 8e5cc19314 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年6月23日 18時

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