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『どこから話そうかな...』
公園を出たテヒョンさんは聞いてもいないのに奥さんとの馴れ初めを話し始めた
『えっと、俺の一目惚れなの。でー、、えっと、違う高校通ってて帰り道見かけて一目惚れした!』
「そうなんですか」
テヒョンさんは整理して話をするのが苦手みたいだ
『あの、さっきの自販機あったでしょ?あそこでいつもココア買ってたの。夏も。後で聞いたらね、あの自販機だけ夏もアイスココアがあるって言ってた』
「あ〜珍しいですよね、私も買います」
『でね、話すきっかけがなくてどうしようって悩んでめちゃくちゃいいこと思いついたんだよね』
「なんですか?」
『先に自販機に行ってココアを奢ってあげる』
「.....へぇ」
『でね?待ってたら来たの!だからココア買おうとしたら間違っていつものコーラ買っちゃってさ』
「.....はい」
『焦ってもう一回ココア買おうとしたら20円足りなくてさ』
「.....はぁ」
『めっちゃ緊張したけど20円貸してくださいって初めて話しかけた』
「それでよく結婚までいきましたね」
『最初無視されたんだけどその日俺の誕生日で今日誕生日なんですって言ったら貸してくれた』
「さっきと同じようなことしてますね笑」
思わず笑ってしまうと
『あっ!Aやっと笑った〜!不貞腐れた顔も可愛いけどそっちのが何倍も可愛いよ!』
「別に可愛くないです....ていうかわたしテヒョンさんに名前言いましたっけ?」
さらっとわたしの名前を呼んだテヒョンさんに問いかけると
『え?えっ....い、言ったじゃーん!ほら、さっき公園で!!!!』
「そうでしたっけ?まあいんですけど」
『それで〜なんやかんやあり〜今はもうめちゃくちゃ幸せ!』
「お誕生日に初めて話したなんてなんかいいですね」
『ひひひロマンチックでしょ?まあ願掛けして誕生日にしたんだけどね』
そう言って指輪を愛おしそうに見つめるテヒョンさん
「え?でも高校時代に出会ってるってことですよね?」
『うん。高3の俺の誕生日にね』
「なんで1年前なんですか?だったらもっと前の時代の奥さん見に来ません?」
『女の子は1年でかなりかわるっしょ!』
「わからないです」
『俺さ〜1年くらい片思いしててさ〜帰り道会えるの凄い楽しみに帰ってたな〜懐かしー!』
人をここまで愛せるなんて羨ましいと思う
きっとその奥さんにテヒョンさんも同じように愛されているんだろうと思った
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おさる - 一回だけじゃなくて何度も見たくなるようなお話でした。次回の小説も楽しみにしています! (2018年9月27日 10時) (レス) id: 61e830c75b (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - らむさん» そう言っていただけて嬉しいです(;;)ありがとうございました! (2018年7月19日 11時) (レス) id: 6fe35b1797 (このIDを非表示/違反報告)
らむ - 感動……すごく面白くて楽しかったです!!映画で見たいくらいです(*^◯^*)大好きなテテでこんな素敵なお話書いてくださったことに感謝です!! (2018年7月19日 1時) (レス) id: a7a9735bca (このIDを非表示/違反報告)
白(プロフ) - ゆんさん» お付き合いありがとうございました(>_<) (2018年7月17日 18時) (レス) id: 67f3dc7c68 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - とても素敵なお話をありがとうございました^_^ (2018年7月17日 17時) (レス) id: 8e5cc19314 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白 | 作成日時:2018年6月23日 18時