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『何時に帰ったの?』

「8時くらいですかね確か」

『ありえない。深夜じゃん』

「全く深夜じゃないです」

『手とか繋いでないよね?』

「繋いでないです。なんでちょっと怒ってるんですか笑」

『笑い事じゃないから!何食べたの?』

「オムライス屋さん行きました」

『じゃ俺とこれからオムライス食べに行こう』

「行かないですよ...」


ソクジンさんと会った翌日学校帰り自販機に寄るとテヒョンさんは待ち伏せをしていたかのように自販機の前でコーラを飲んでいた


そのままいつものように公園のベンチに向かい今はテヒョンさんの尋問に答えている


「テヒョンさんって奥さんにもこんな感じなんですか?」

『こんな感じって?』

「なんか..束縛的っていうか過保護っていうか...」

『好きなら普通じゃない?嫌だもん。ほかの男といるなんて』

「まぁ奥さんに対してならわかりますけど私に対してそうなる意味が分からないです」


テヒョンさんの私に対しての行動はいまいちよくわからなかった

大切な奥さんがいるわけだし何なら今現代の奥さんのところに行けばいいのに

なぜ全く接点のない私にこんなに関わってくるのかよくわからなかった



『別に理由はないけど』

「え?」

『それよりさ映画観に行こう』

「今からですか?」

『うん。昔見たのもう1回スクリーンで観たいの』


すっかり話題を逸らされて今日もテヒョンさんのペースに巻き込まれてしまった。




映画館の座席に腰を下ろすと話題作なだけあって空いている席はまばらだった

「よかったですね席空いてて」

『うんよか.....あっ!!!!』

「え?どうしたんですか」

そう言った途端テヒョンさんの大きな手が伸びてきて目元を覆われてしまった


「ちょっと、テヒョンさん!やめてくださいよ」

『だめ、暗くなるまで絶対離さない』

「すぐなりますって!離してください」

『まじで無理』


少しして映画館の明かりが落ち広告が流れ始めると離されたテヒョンさんの手。


『あ〜まじで危ない』

「...前髪ぐしゃぐしゃになったんですけど」

小声で話すとテヒョンさんはそれでもかわいいよ、と笑った


『俺がいた』

「...え、17歳のですか?」

『うん。この日に見に来てたんだね全然覚えてない』

「私の目隠す意味あります...?」

『あ、ほら始まるよ集中して』


スクリーンに視線を移したテヒョンさんは何回も観たと言っていた映画なのに

まるで初めて観るかのように目をキラキラと輝かせていた。

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設定タグ:防弾少年団 , BTS , テヒョン   
作品ジャンル:タレント
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おさる - 一回だけじゃなくて何度も見たくなるようなお話でした。次回の小説も楽しみにしています! (2018年9月27日 10時) (レス) id: 61e830c75b (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - らむさん» そう言っていただけて嬉しいです(;;)ありがとうございました! (2018年7月19日 11時) (レス) id: 6fe35b1797 (このIDを非表示/違反報告)
らむ - 感動……すごく面白くて楽しかったです!!映画で見たいくらいです(*^◯^*)大好きなテテでこんな素敵なお話書いてくださったことに感謝です!! (2018年7月19日 1時) (レス) id: a7a9735bca (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ゆんさん» お付き合いありがとうございました(>_<) (2018年7月17日 18時) (レス) id: 67f3dc7c68 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - とても素敵なお話をありがとうございました^_^ (2018年7月17日 17時) (レス) id: 8e5cc19314 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2018年6月23日 18時

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