ふたりぼっち (ページ10)

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10 光一ページ10

つよが袖を引っ張る。

「こうちゃ、といれ」

意外と早くオムツが取れて、日中はトレーニングパンツで過ごすようになったつよはトイレに行きたい時ハッキリ言えるようになった。

「ごめん、トイレ。」

慌ててトイレに行って子供用トイレに座らせる。
二人待ってるからなるべく急がな。

二人で手を洗ってトイレを出た。

「取りあえず俺ん家行くか？」

飛行機乗って疲れたと思うけどこっからまた車乗らな。

二人を車に乗せる。

「つよ、動いたあかんで。」

ベビーシートに座らせて俺は運転席に。

「すまんな、ベビーシートあって。狭い？」
「大丈夫です」

誰も乗せる予定なかったしな。さすがに軽自動車に取り付けたけど。

「光一、車これ以外のは？」
「車庫。いくつか売ったけどな」

まだ好きなんや～って感心する剛くんをミラー越しに見る。
なんや楽しそうやん。

三十分程度で着いてガレージに車を入れる。

「そこのドアから入れるから。土足やけどトランクコロコロせんといてな」

駐車をしてからつよを抱っこして家に入る。

「何しとんねん」