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ろく ページ6

Aside






A『え…ちょっと待って…
何でお兄ちゃん知ってるの…。』







風磨『お前見てれば分かる。
だからかな、彼氏作らないだろう
って安心してたんだよ。』









昔よく見た優しい表情。
懐かしくて…愛おしい。









風磨『実はさ俺再婚してAに
会った時から好きだったんだよ。』








A『嘘…。』








風磨『本当。でもさ、俺らは
兄弟になっちまったから恋愛は
無理に決まってる。悔やんだよ。
早く離婚してほしいとか思ってたよ。』









お兄ちゃんの言葉に
いつの間にか涙がこぼれる。
それをお兄ちゃんが拭ってくれた。








風磨『だから、俺その時告られた
女と好きなわけでもなく付き合った。
そしたらさ、いつの間にはその子に
夢中だったんだよね。』









風磨『その時からAが俺を見る
視線が変わってきたことに気づいた。
だって、俺と同じ目してたんだもん。
血つながってなくても似るんだな、笑』









風磨『だから、ちょっと遠ざかったりして
好きでいてくれることに甘えてた。
だから今日彼氏いたことに気づいて、
キスしてるとこみて…嫉妬したよ。
平然としてるのが難しかった。』









風磨『でも、もうそれもおしまい。
ちゃんと俺らは前に進まないと。』









A『そんな…。』









風磨『ごめんな、いっぱい苦しませて。
Aが昔から泣き虫なこと…忘れてたよ。』









そう言ってぎゅっと抱きしめてくれた。









風磨『俺じゃAを幸せにできない。』









その言葉にさらに涙があふれてくる。









風磨『お前は魅力的な女だよ。
この俺がまだAに未練少し残ってたなんてさ。』









A『大好き…大好きだよ…お兄ちゃん。』









風磨『俺も、大好きだった。』









振られたから私は泣いてる??
昔好きでいてくれたから嬉しくて泣いてる??
でも、ただ一つ言えることは…



















A『私も…大好き…だったよ。』









私はお兄ちゃんを諦められそうだ。
お互いに前に前に、少しずつ進んでいこう。









なな→←ご



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作者名:いちごみるく。 x他1人 | 作成日時:2014年12月5日 22時

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