ごじゅう ページ50
Aside
いつからお兄ちゃんのことが
好きになってたのかはわからない。
でも、一人暮らしをしている間
だったことは確かなの。
一人になると、よくわかる。
お兄ちゃんの存在の大きさが、温かさが。
廉とも別れて、これでお兄ちゃんに一途になれる。
付き合おうとかは無理だけど、
一緒にいることができるなら
それで私は十分。
風磨『A、そろそろ学校行く時間じゃないの??』
そうやって優しく笑って
くれるとこ、大好き。
A『うん、行ってくるね。』
―――――――――――――――――
A『ただいまー。』
あれ、返事がない。
誰もいないのか。
新しい学校にもなんとか
馴染めたし、よかったな。
がちゃ…
風磨『ただいまー。』
あ、お兄ちゃん帰ってきた。
嬉しくなって玄関まで行くと…
・
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風磨『あ、帰ってきてたんだ。』
A『う、うん…。』
風磨『俺の彼女、華な。』
華『お邪魔します。///』
彼女??そんなの聞いてない。
風磨『お前…その顔…あ、いや何でもない…。』
お兄ちゃんはそう言って
彼女さんを連れて2階へ行った。
外に出て、私は泣いた。
ずっと、泣いた。
はは、ばかじゃん私。
お兄ちゃんと一緒にいれれば
十分ってさ、笑笑
ばかげてる。
どうしたら、私を見れくれるのさ…。
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・
この日からかな、私が汚れていったのは。
A『私が…男といればいいのか。
そーすれば心配してくれるでしょ…??』
空を見れば、太陽や青空なんて
全然なくて黒い雲しかなかった。
・
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作者名:いちごみるく。 x他1人 | 作成日時:2014年12月5日 22時