ぷれいがｰると４人の狼。 (ページ44)

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よんじゅうよんページ44

Aside

のぼせる前まで入って、
また浴衣を着て部屋に戻った。

A『水…あるっけ。』

そしたら………

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永瀬『俺のやったらあるで。』

何で、ねぇ…何でいるの。

驚きのせいでこんな言葉も出なかった。

永瀬『ほら、あげるで。
関節ちゅｰなるけどな。』

A『何で…いんの…。』

永瀬『そんな、好きな女が
男4人と海行く、なんて聞いたら
追いかけたくもなるやん。』

そうだ、永瀬は昔からそうだった。

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昔、付き合ってた頃から何も変わってない。

永瀬『お前が急に俺の前から
いなくなったあのとき、終わるかと思ったんやで。』

その言葉とともに、引き戻された中学3年生の夏。

少しばかり、昔話をしてみよう。

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中学3年生、夏。

それは突然だった。

永瀬『俺と、付き合ってくれへん??』

私が片思いしていた永瀬くんに告白された。

A『…私も、好き…っ、///』

元々東京出身だったけど、父の仕事の
都合で大阪に引っ越していた私。
この頃は何一つ汚れてなくて純粋だった。

永瀬『ﾎﾝﾏに!?よっしゃあ!!!』

こうして私たちは晴れて恋人になった。

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でも、この告白と同じ日にまた一つ突然起きた出来事。

父『俺、再婚するから。』

父『だから、来年東京に戻る。彼女体が弱いんだ。
彼女は東京の人でね、傍で支えてあげたい。』

悲しかった、でも私のわがままで
戻りたくない、なんていえるはずもなかった。

父『彼女に息子がいてね、
俺と息子が交代して住むから。
彼、今大学生なんだけど、夏休みでね。
俺はもう東京に先に行くから。』

A『息子さん……や、お兄ちゃん??
はさ、いつ来るの??』

父『明日、今日は荷物準備してると思う。
あ、そうだ。名前は風磨くんっていうんだ。』

風磨…さんは、どんな人なんだろ。

父『あ、もうこんな時間だ。
ごめんな、もう行く。』

そういってお父さんは東京へ行ってしまった。