にじゅうろく ページ26
Aside
昨日の優太先輩に言われた
水着を選びに、私は買い物に来ていた。
A『どれにしよっかなぁ…。』
もういっそのこと、あの話
忘れて露出が少ない水着にしようかな。
岸『これとか、いんじゃない??』
A『……ゆ、…優太…先輩…ｯ!?』
岸『水着、選ぶの手伝いに来た。
ほら、これ。』
A『い、いや…それはさすがに…ｯ。』
優太先輩が選んだのは、
それはそれは露出が激しい、紐の水着。
岸『黒とか、ｾｸｼｰじゃね??』
A『紐ほどけたら、ﾔﾊﾞいじゃないですか』
岸『脱がしやすくていいじゃん。
それに、え ろいし。』
A『……はぁ??』
この人軽く問題発言したよね。
岸『だって、水着姿見て
我慢できるわけないじゃん。』
A『変態おやじ…。』
岸『残念ながら、健全な男子高校生です。』←
……最低だ。
岸『でも、そんな行為Aは
慣れてるんだもんね。』
A『いや、それは前の話ですから。』
岸『何人とした??』
A『うｰん、ざっと100人くらいですかね。』
岸『嘘が分かりやすすぎるぞ。』←
A『優太先輩なら信じそうだなって。笑』
岸『で、実際のところは??』
A『20人くらいっす。笑』
岸『じゃあ、あと4人増えるね。』
A『ん??笑』
岸『俺、神宮寺、岩橋、顕嵐。ほら4人。』
A『いやいや、そういうことじゃなくて。』
岸『あ、大丈夫。俺ｱｲﾂらより
早くするつもりだから。目指せ21人目。』←
この人には何言っても無駄だ。
岸『でも嫉妬するなぁ。その20人に。』
A『そんな、全員本気じゃないんで。』
岸『そんなこと言ってみてｰわ。笑
そうだ、初めての相手って誰だったの??』
A『あ、…それは、…。』
岸『言えないの??』
A『今は内緒です。いや、これからも…ずっと。』
岸『…あぁ……そう。』
私の初めては、そう。
誰にも言えない、秘密の存在。
・
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作者名：いちごみるく。 x他1人 | 作成日時：2014年12月5日 22時
