記録053 ページ6
さて。
所持チップは1000。
大きな額ではないから大切に使わなければな。
運はいい方だから、きっと大丈夫だ。
少し姿勢をよくしてミスティに入場する。
「おや、あなた、見ない顔ですね。」
初老の男性に声をかけられる。
ここの常連だろうか。
「今まで遠くのカジノに行っていたんだ。事情があってここに来た。」
軽々と嘘をつく。
声のトーンをいつもより落として話した。
「そうですか、遠くの土地へ来てもなお、カジノがお好きなんですね。私はこれで失礼するよ。」
男性は出ていった。
まずは何をしようか。
…ポーカーだな。
ポーカーの台へ向かう。
「お兄さん、次のゲームに参加しますか？」
男性に見られているみたいでよかった。
「そうする。250チップ賭ける。」
ディーラーに250チップを渡した。
「はい、確かに。じゃあ配りますよ。」
スペードの10、J、Q、ダイヤの4…そしてハートの5か…。
ロイヤルストレートフラッシュを十分狙える。
スペードだから最強…。
「そうしたら、そこのお兄さんから始めましょうか。」
…私か。
ダイヤの4を捨てる。
引いたのは…。
よし…!!
スペードのK…!
あとはスペードの1か、ジョーカー…。
久々の感覚にドキドキしている。
…楽しい。
あっという間に1周し、次の私のターンになった。
ハートの5を捨てる。
引くと、ジョーカーだ。
勝った…!
「ストップ。」
「早いですね。それでは開けましょうか。」
勝てる。
絶対に。
「スペードのロイヤルストレートフラッシュだ。私の勝ちだな。」
「お強いですのね、わたくしの500チップを差し上げますわよ。」
ノエルに似た話し方をするな…。
しかし、大人だ。
私より少し年上だ。
ディーラーが様子を見て言った。
「この台では皆さんが賭けたチップがそのまま入るんですよ。ですから…合計で2500チップですね。おめでとうございます。みなさん、次はどうしますか。」
一度離れるか。
「私は他を回る。失礼する。」
さすがカジノだ…10倍になって返ってきたぞ…。
ここから減らさないようにしなければ…。
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蓮叶(プロフ) - とても気に入りました！ 更新とても楽しみにしています！！！ (2019年8月15日 17時) (
レス) id: 82d37cdb35 (このIDを非表示/違反報告)
円香(プロフ) - ログインしました〜！作品と合わせてよろしくお願いします！ (2018年4月15日 20時) (レス) id: d1740a14bb (このIDを非表示/違反報告)
海里(プロフ) - すごい、気に入りました！！ 更新頑張ってくださいー！ (2018年1月26日 21時) (レス) id: 1fd6b096c4 (このIDを非表示/違反報告)
円香 - 皆さんコメントありがとうございます!!とても力になります…! (2018年1月11日 17時) (レス) id: d1740a14bb (このIDを非表示/違反報告)
大神 - 凄く良かったです。更新頑張ってください！ (2018年1月5日 22時) (レス) id: e5b82fa08b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：円香 | 作成日時：2017年11月30日 18時
