サヨナラ【鬼滅の刃】

五話｡ ページ8

今日、急遽緊急柱合会議が開かれることとなった｡

Aは柱達に罵られることがわかっているため余り気乗りがしなかった。

しかし、それを破る訳には行かない。Aは隠に背負われて御館様の屋敷へ向かった。


屋敷に着くと既に柱達がいた｡愛柱を除いて｡


「あらあら、裏切り者さんのご到着ですよ？」


「ﾁｯ なんで朝から裏切り者の顔を見なけりゃなんねぇんだよォ」


「不死川！氷柱の顔を見ない方がいいぞ！あいつの顔を見ると殴られてしまう！」


「ギャハハ！派手に殴られるな！」


『･･･』(我慢･･･我慢すれば、きっと報われる。)


数分後｡

「御館様の御成りです」

今日の議題｡全員が愛柱とAのことだろうと思った｡そしてそれは当たっていた。


「今日はAと愛のことだよ｡愛｡何があったか言えるかな？」


「はいっ･･･私、Aちゃんに路地裏へ呼び出されて･･･消えてって言われて私の腕を切られたんです･･･そのあとも任務を押し付けられたり･･･うう･･･私、思い出すだけでも･･･」


「愛ちゃん、大丈夫？」


「愛さん、大丈夫ですよ｡御館様が氷柱に罰を与えるでしょうからね」


「ふぇぇ･･･ありがとお･･･」


御館様の下した罰｡それは1ヶ月間接触を禁止するというものだった。

それには柱たちも黙ってはいなかった。


「御館様！どうしてですか！コイツは愛のことを虐めた！斬首刑でもいいはずです！」


「そうです！どうしてですか！」


「･･･証拠がないからだよ。Aがそれをしたという証拠も｡愛がそれをされたという証拠もない。」


「ｯ」


「それじゃあこれで柱合会議は終わるよ」


御館様がそう言って柱合会議は終わった。

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