第5話 ページ6
〜次の日〜
クラヌ「Aさん、いつもありがとう」
チアの母親、クラヌは椅子に腰掛けながらニコリと笑う。流石は親子と言うべきかその笑顔はチアとそっくりだ。いや、クラヌにチアが似たのか
「いや、こちらこそ元気そうで何よりだ」
会話の通り、私は今チアの家に薬を届けにきていた。チアはというと昨日言った通り店の掃除がてら店番をさせている。
クラヌ「それにチアの事もありがとう。うるさいでしょ？あの子。」
「…まァな」
クラヌはため息混じりに言う
クラヌ「ハァ…もう15になるっていうのに…これじゃあ10歳のコドモと変わらないわ…」
「…！7日後、チアの誕生日か…！」
ハッとして私はクラヌに聞く。そうだ、7月27日はチアの誕生日だ。
クラヌ「えェ、早いわぁ。あんなに小さかった子がもう15なんだもの」
その後他愛もない話をして私はチアの家を出た。
「…誕生日か…」
私の誕生日はいつなんだろうか…というか私、今何歳だ？リノさんの話からすると25、6歳か。…記憶喪失とは脳の防衛反応から発症するというが…ただ不便なだけじゃないか。それよりチアに何をやろうか…薬草でもプレゼントするか…？私は森の方へ歩きながら考える。そして森に入って間もなく…
ドクンッ！！
「ッ！！！」
呼吸困難になるほど心臓が大きく脈打つ。
「…ハァ…ハァ…ッハァ…」
なんだ…これ…いままではこんなことはなかった…
暫くその場にうずくまっているとどんどん心拍数も元に戻り息も整ってくる。この症状の正体は大体予想がついた。
「…珀鉛病…もう、長くはないのか…」
私は毎朝リノさんがつくってくれた薬を錠剤に改良して飲んでいたがあくまでもその薬は症状を遅らせるためのものであり体内に回った毒を消すことは不可能だ。そして…遅らせた分が来たのだろう。つまり…長くは生きられない。私は立ちあがり、再び家に向かって歩き始める。チアには言うべきだろうか…もし私が「私は珀鉛病だ」なんて言ったらチアはどんな反応を見せるだろう。そうこう考えているうちに家のまえに着く。
「…言える訳ないよな」
そう呟くと私はドアをガチャリと開いた
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ルナ - オプファーさん» ……あーッ！ほんとだ！！そうですね！あの頃の私はどうかしてました…40代だと骨と皮だけになってしまう…ご指摘ありがとうございました！ (2019年8月4日 13時) (
レス) id: 0e47445b20 (このIDを非表示/違反報告)
オプファー(プロフ) - 192cmで40kg代は軽すぎます！身長もあるし筋肉もついてるだろうし……192cmのシンデレラ体重でも66.4kgです！細くて軽い夢主人がいいのはわかりますが、流石にリアリティがなさすぎて^^; (2019年8月4日 13時) (レス) id: e23b6d792c (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - レイれいさん» 本当ですか！？ありがとうございます！これからも頑張ります！ (2019年7月22日 9時) (レス) id: 0e47445b20 (このIDを非表示/違反報告)
レイれい(プロフ) - なにこれ、すっごい面白いんだけど (2019年7月21日 17時) (レス) id: bed35b9be5 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - 綾さん» ありがとうございます。「好き」というものほど嬉しい言葉はありません！これからもどうぞこの作品を見守っていただければ嬉しいです！ (2019年6月25日 22時) (レス) id: 0e47445b20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：*琉華* | 作成日時：2019年6月8日 18時
