第43話 ページ44
するとトラファルガーは帽子を深く被り直しながら言う。
ロー「…とにかく、俺がお前の治療を出来るのもあと2日。少しでも長生きしてェなら医者のいうまでもなくこと聞くことだな」
そう言ってトラファルガーは部屋を後にした。
「…２日か…」
まァ心残りなんてないし別にいつ死んだっていいんだけどな。でもそんなこと言ったらチアに「バカじゃないですかっ！！」っていわれそうだ。
ベッドから起き上がり本棚へと足を運ぶ。そして何か本を探していると一冊の本に目がとまる。
ー珀鉛病〜悲劇の町フレバンス〜ー
「…悲劇の町、ね」
何故こんな本があるのかというと珀鉛病のことを調べていたときに何か治療のヒントがないかと何冊かフレバンスについての本を買ったのだ。
…本を買ったときのあの店員の不審なものを見るような目は忘れない…
だが見当は外れ、フレバンスの歴史しか載っていなかった。
「…結局、何もわからずじまいか…」
本を棚に戻し、医学書を取って机に向かう。
「…どうせ死ぬなら楽に死にたいな…」
安らかに逝ける毒薬でも調合してみるか…
そんなことを考えながら本を読み始める。するとふと、今度は机の本と本の間にまるで隠すかのように置かれた写真立てに目が止まった。写真を手に取り見ると写真には頬を赤く染めてそっぽ向いている私と私の背に合わせてしゃがみ笑顔でこちらを見てピースしているリノさんが。
…たしか10年くらい前に撮った写真だ。そういえば誰がシャッターを押していただろうか…
「…リノさん…」
近々、会いに行くから…いや、もうリノさんには会えないかもしれないな。
…人殺しの私なんかが天国に行けるわけがない。
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ルナ - オプファーさん» ……あーッ！ほんとだ！！そうですね！あの頃の私はどうかしてました…40代だと骨と皮だけになってしまう…ご指摘ありがとうございました！ (2019年8月4日 13時) (
レス) id: 0e47445b20 (このIDを非表示/違反報告)
オプファー(プロフ) - 192cmで40kg代は軽すぎます！身長もあるし筋肉もついてるだろうし……192cmのシンデレラ体重でも66.4kgです！細くて軽い夢主人がいいのはわかりますが、流石にリアリティがなさすぎて^^; (2019年8月4日 13時) (レス) id: e23b6d792c (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - レイれいさん» 本当ですか！？ありがとうございます！これからも頑張ります！ (2019年7月22日 9時) (レス) id: 0e47445b20 (このIDを非表示/違反報告)
レイれい(プロフ) - なにこれ、すっごい面白いんだけど (2019年7月21日 17時) (レス) id: bed35b9be5 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ - 綾さん» ありがとうございます。「好き」というものほど嬉しい言葉はありません！これからもどうぞこの作品を見守っていただければ嬉しいです！ (2019年6月25日 22時) (レス) id: 0e47445b20 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：*琉華* | 作成日時：2019年6月8日 18時
