#5 『涼介と龍太郎』 ページ6
お土産でも買っていこう、と2,3人ずつに分かれて、好きな店に入っていく。
山田と森本は、ふたりで同じ店に入っていった。
「これは慎太郎のぶん!」
そう言って、龍太郎は横浜限定のお菓子や珍しい飲み物を次々にかごに入れていく。
「買いすぎじゃない?全部持てる?」
「よゆーだよ。」
山田のささやかな心配は、本当に杞憂に終わった。
レジでの精算後、龍太郎はかなりあるだろうと思われるほどの荷物を軽々と持ち上げた。
彼だってもう立派な大人になったんだから、当然なのだけれども。
「それより山ちゃんはへーきなの?俺よりちっさいのに?」
いじわるな笑みを浮かべて、龍太郎は山田の方へ振り向いた。
…なんだよ、全然子供じゃんか。
大人になったのかと思ってちょっと見直したのに。
「ほんと、お前はお前だよなあ。生意気な奴には…こうだっ!」
「わ、ちょっ、やめっ…ふは、あははっ…山ちゃんっ…!!」
山田は後ろから回り込んで、龍太郎の脇腹をくすぐった。
ドサドサと荷物を落として、笑いながら身体をくねらせる。
龍太郎の方もどうにか反撃してやろうと腕をつかもうとしたりして、2人で奮闘を繰り広げていた。
あとから、ふたり揃ってしっかりと、八乙女に怒られた。
それをたまたま目撃した伊野尾と有岡は、その様子の写メを取って2人に送りつけた。
それを見た2人から、仕返しとばかりに恥ずかしい写真をグループLINEにばらまかれるのは、また別のお話。
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mizu - はじめましてmizuです!メチャクチャ感動しました!そういえばこの前、龍ちゃんがジャニーズ事務所を、辞めたと知りました。TVに出れなくてもジャニーズに残って欲しかったので、残念です。龍ちゃんこれからも頑張ってね!応援してます!ながながとしゃべってすみません (2016年7月10日 0時) (レス) id: b6d6521fdb (このIDを非表示/違反報告)
ゲンガー(プロフ) - さっつん♯さん» ありがとうございます。例えJUMPでなくとも、龍太郎を応援しましょう>< (2016年6月25日 20時) (レス) id: dc741e882f (このIDを非表示/違反報告)
さっつん♯ - すごい泣きました。すごいいいお話でした。龍くん頑張ってね応援してます。 (2016年6月25日 20時) (レス) id: e20472669e (このIDを非表示/違反報告)
ゲンガー(プロフ) - いちごさん» 彼らが別々の道を歩もうとも、10人の心はひとつであると、信じたいですね。そう言って下さると、書いた甲斐があって、嬉しく思います!ありがとうございました (2016年6月25日 8時) (レス) id: dc741e882f (このIDを非表示/違反報告)
いちご - 感動しました!すごく泣いてしまいました!龍ちゃんがいなくてもJUMPは、10人だって事を改めておもいました。前向きに龍ちゃんの事を応援できそうです。ありがとうございました。 (2016年6月25日 0時) (レス) id: d53670c32a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゲンガー | 作成日時:2016年6月22日 23時