僕の歌を君に。 3【短編集】

＊３６５日のラブストーリー 安部友裕 ページ33

３６５日、全部の日々をお前とおりたい。


どんな景色も二人で見たい。




春も夏も秋も冬も、二人の思い出作ろ。


いつも喜怒哀楽と愛を全部二人で分け合ってな。



いつまでも、側におりたい。







お前の携帯から流れる流行のラブソング。




「この歌詞、ほんと好きなの。こんな二人になれたらイイなあ！」ってお前は言う。



『はは、またそれか！なればええやん？笑』って、その度俺は返す。






"１００年先まで愛します。"


"二人いつまでも" "Promise"






俺も同じ気持ちでおるんよ。





「でね！先輩が水筒持ってるのに水筒ない！つって！笑」



「つって」はお前がよく使う口癖。



『それで恋バナになった訳よ。じゃあみんながのろけんな！つってよ笑』



でも気付いたら俺にもうつってて。






「似たもの同士かなあ？」




『いや、似てきたんやろ。』





メール送るんも同じタイミング、想いは以心伝心。







まったく……



運命感じとるよ。









.








３６５日、毎日お前とおりたい。


どんな景色もお前と見たい。




春も夏も秋も冬も、二人だけの思い出作ろ。


いつも喜怒哀楽と愛を全部二人で分け合ってな。






いつまでも、側におりたい。

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