男杉谷、運命の人見つけました！３

第83話 松本side ページ2

杉「すいません！！！遅くなって……」



卓「ちょうどトイレ行く途中で会ったんすよ…まじ遅すぎやろ。」



杉「うっ、へへ………ごめん卓。」






やっと拳士さんが来た。




大将がお前遅かったやないかとか、何があったんなとか、問い詰めてるけど気にしない。←







ちらっとAちゃんを見ると、翔平に捕まったままで、少し頬を赤らめて嬉しそうに微笑んでいた。




うーーーん、やっぱり俺だけでどうにか出来るもんじゃないのかな。






でも、それよりもひとつ気になったこと。







いつもならすぐにAちゃんのとこまで走り寄ってくる拳士さんが、なかなかこっちには来ないこと。



確かに大将や遥輝さんに捕まってはいるけど、頑張ればすぐに逃げられるはず………





……………………気のせいか？




いつもの拳士さんとちょっと違う気がする。






………いや、気にしたら負けか。




俺は疑問から目をそらして、Aちゃんをじっと見つめてみた。





俺の視線に気付いたAちゃんは、


「どうしたの？剛くん。」って、ふふ、と笑った。





あああーーーーー、可愛い。←






…………でも、それも言えるわけがなかったので、何でもないよと笑い返した。

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