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第86話 杉谷side ページ5

大将は遥輝を連れて練習に行ってしまった。


かれんちゃんはAちゃんに何か耳打ちをして部屋を出ていってしまった。






つまり今、


俺とAちゃんだけがこの場にいて、どちらも話しかけることはなく、すっっっっごい気まずいということだ。





……………な、なにか、何か話すべきだ。


俺はマッサージをしてもらうがためにここまで来たんだから。




な、何を話せばいいんだ、ていうかこの状況で話すことが思い浮かぶはずないでしょ!?(混乱中)






「……あの、拳士さん、」



「っ!!?は、はいっ!?」




先に口を開いたのはAちゃん。びっくりしすぎて声裏返ったわ、ええい恥ずかしいぞちくしょう。







.






「この前の件から、避けてませんでした?私のこと。」



「………え、っと、」





バレてた………ていうか、バレない方が不自然だよね、うん。



「……あのね、聞いてAちゃ、」



「私は、





私はずっと寂しかったんちゃけど、拳士さんはそんなこと、なかったと。」






Aちゃんの方言可愛い…じゃない!!!!


なんて言った!!?今、Aちゃんが寂しかったって言った!!!!??





「拳士さんは、いつも近くにいてくれた、のに、なんで、いつもあんな事言ってましたけど、拳士さんは、ほんとは好きじゃなかったんですか??」



「………は?」



「最近避けてる理由って、」





好きな人とか、彼女とか出来たんじゃないんですか。






「っっんなわけねえだろ!!!俺が寂しいわけねぇだろ!!!毎日ってぐらいにAが夢に出てきたよ!!!ずっと二人になりたかったよ!?でも、でも今の俺じゃ守れないから!!だから仕方なく距離置いて、」





ぎゅ





「ねえ、拳士さん、



好きですよ、大好きです。私はずっと、拳士さんだけですよ。


気付くの、遅かったですね。ごめんなさい。」





え、あれ、頭回んない。


Aちゃんが俺を抱き締めてる。


腕に収まるところにいる。


Aちゃんの香りがすぐそこからふんわりと香る。





あぁ、好きだなあ。くそぅ、心が折れたはずなのに、すぐ立ち直れるんだけど……







「私はそのままのけんしが好きです。」



「い、今名前で呼んだ!!?」



「何言ってんですか、先に呼んだのけんしやん。」



「て、ていうか、女の子に先言われる俺って………」



「別によか!言いたかったけん。」





まだ付き合ってもないのに、幸せだ。

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のん@天使から墮天使(プロフ) - めっちゃ良かったです!完結、おめでとうございます!!私、ちょうど一ヶ月前札幌ドーム行ったんですよ!ヒーローインタビューの中島選手格好良かったです…((泣 他の作品も頑張ってください!応援しています! (2019年5月28日 23時) (レス) id: 8589870327 (このIDを非表示/違反報告)
おおきなわんこ(プロフ) - ありがとうございます!!私もはちみつりんごさんの「横浜大家族。」など、読ませていただいてます!これからも亀更新ながら頑張ります!もうある意味自由です笑 (2018年3月13日 0時) (レス) id: 365c86e9e3 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつりんご(プロフ) - 続編おめでとうございます!!いつも楽しく読ませてもらっています(^^)この後の展開が楽しみです!!そして、受験お疲れ様でしたー!! (2018年3月12日 23時) (レス) id: a6eecf24b0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おおきなわんこ | 作成日時:2018年3月12日 21時

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