【妖精の尻尾】荒野の奇跡【デジモン】 (ページ16)

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１４話ページ16

ーー私がフェアリーテイルに入り立ての頃を思い出すな…。あの頃は、兄さんとおじいちゃんに色々教えて貰って、その後キララが入った卵が落ちて来て、兄さんと一緒に育てたのよね。それでミラたちが入って、今のメンバーが入ってきたんだっけ。

キララ「なーに、昔に浸ってるの。魚焼いたから食べるわよ」

ヤマト「オーイッA!!太一が焼くより俺達で焼いた方が早いから、手伝ってくれ」

A『分かりました、今行きます』

太一「何気に、俺の扱い酷く無いか??」

太一さんをスルーして魚を焼いて、皆で食べようってなった。うん！我ながら美味しそうに焼けたと思う。ヤマトさんも料理上手なんだね、ちょっと意外かも。ヤマトさんがタケルくんに骨を取ってあげようかと言っていたら、太一さんが頭からかぶり付くと美味しいって。…まぁ、確かにそうなんどけど。私は良いとして、タケルくんには大変じゃないかな。女の子もそうなんだけど。タケルくん、意外と太一さんの話を聞いてるよね。ヤマトさんの話も聞いてはいるけど。ヤマトさんは甘やかせるお兄ちゃんだけど、太一さんは放任主義とまではいかないけど、そんなタイプのお兄ちゃんだもんね。甘やかせるだけがお兄ちゃんじゃないって、本能で動いてそうなんだよね、太一さんって。それに比べると、家の兄さんは…どっちもどっちか。突き放しはしないけど甘やかせもしない。私が甘えれば、甘えさせてはくれるけど。

A『ねえ、キララ、インプモン。私だけ池の中で眠るって選択無しかなぁ？』

って話し合いしてたら何か言い合いしている声が聞こえて来た。何事かと思ったら、ヤマトさんと太一さんが喧嘩していた。

太一「突き飛ばす事無いだろ！」

ヤマト「嫌がってるだろ！」

太一さんがガブモンの毛皮をめくろうとして、ヤマトさんが突き飛ばすように止めて今の喧嘩に至る訳か。でもそろそろ喧嘩止をめないと、タケルくんも泣きそうだし。

A『いい加減ににして下さい!!タケルくんを不安にさせててどうするんですか!!喧嘩するなら、余所でして下さい!!』

私の怒鳴り声に驚いた顔をする太一さんとヤマトさん。喧嘩してた二人は、私を宥めつつ丈さんが止めてくれてなんとか収まる。

丈「もう寝よう、見張りをどうするか」

光四郎「女の子はしなくてもいいと思います」

うん、私以外の女子はしなくてもいいと思う。だって、危ないじゃない??私にはインプモンやキララが居るし、魔法も使えるから出来るもん。