【妖精の尻尾】荒野の奇跡【デジモン】 (ページ1)

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プロローグページ1

A視点

ーーそれは突然の依頼だった。私は何時もように相棒のキララと一緒に、兄さんとフェアリーテイルの二階で次の依頼の話し合いをしていた。

A『ねぇ兄さん次の依頼はS?ss?どっちにする？』

ラクサス｢俺はしばらく依頼に行く気はねぇ｣

キララ｢何で？どうせ暇なのに｣

ラクサス｢面倒｣

面倒…。そんな事言えるの、兄さんくらいなもんだよ。

マスター｢ラクサス､Aは一緒に居るか？｣

ラクサス｢Aなら、此処に居るぜ｣

キララ｢又面倒な依頼かなぁ…｣

マスター｢面倒とはなんじゃ。…確かにそうじゃが…。ゲンナイと言う依頼人が二つの異世界に行って、二つの世界を救って欲しいとの依頼じゃ｣

異世界って言ってた？異世界って言ったよね！？何でそんな依頼引き受けてんのよ、おじいちゃん！でも、子供と猫一匹って完全に怪しまれるんだけど、どうするの？保護者を連れて行くにしても誰を連れて行く？エルザ？いや…彼女宛の仕事どうする？

マスター｢Aとキララだけでは怪しまれるから、ラクサスを連れて行けば良い｣

ラクサス｢おい爺、俺意見は無視かよ！…まあ、Aだけじゃ心配だしな。仕方ねぇから、行ってやるよ｣

仕方ないって…。心配なくせして。素直じゃないんだから、兄さんは。

A『じゃあ、いつ行く？』

マスター｢明日の朝には、出発じゃ｣

A『はーい。キララ、帰って準備しよ』

マスター｢ラクサスは少し残ってくれぬか？聞きたい事が有るんじゃ｣

ラクサス｢わかった｣

下に降りて帰る前に、ミラの所に寄ってお願いした。

A『ねぇミラ、明日朝から依頼が有るの。だから食料キューブに、たくさんの食料と氷、水を入れといて欲しいの‼』

ミラ｢良いわよ。少し減って来たら増えるように工夫するわね｣

A『お願いね♪』

キララ｢A、早く！｣

A『今行く！』

私達が帰った後、二階で話し合いをしている、ラクサスとマスター。話しの内容はAの滅竜魔法の威力と、本当に水と氷だけなのか。

ラクサス｢やっぱり、爺は気付いてたか。Aの滅竜魔法は、神竜。つまり全部の滅竜魔法が使える。威力はあの親父の一千倍の破壊力って所だ。まあ…俺が渡したお守りで、十分の一の魔力に押さえて有るが。Aがキレたらどうなるか、俺でも分からねぇな｣

マスター｢ラクサス､Aの事頼んだぞ｣

言われるまでもねぇ、そう思った。会話が終わると、下からナツが叫んだ。俺と勝負しろと。