第3話【silk side】 ページ3
状況整理も兼ね、一旦マサイの家に集合して話し合い。
連絡がないとは言え、Aが俺達の前から行方を晦ましたとまだ断定は出来ない。
ただ単に連絡する暇がなかったかもしれないし。
ｼﾙｸ「とりあえずどうやってあいつの情報集めるかだな」
ﾏｻｲ「携帯は多分見てない」
ﾓﾄｷ「ネット関連は宛にならないね」
ﾝﾀﾞﾎ「視聴者さんに聞く？」
ﾏｻｲ「もっと駄目だろ、色々問題が生じるし、これは俺達の話だし」
ｼﾙｸ「んー………ツインズに聞いてみるか」
ﾓﾄｷ「連絡先あるの？」
ｼﾙｸ「いや、兄貴に実家に呼び出してもらう」
そうと決まれば早速兄貴に連絡して、ツインズを呼んでもらった。
ンダホが車を出してくれるそうだから、皆で実家へ。
内心、俺もメンバーもどっかで焦りがあるのかもしれない。
事件に巻き込まれたとか、何かがあったんじゃないかとか。
実家に着いて、母親が出迎えてくれた。
何時もは連絡してから帰るのに、メンバー連れていきなり帰ってきたから驚いている様子。
ｼﾙｸ「ただいまー」
「「「おじゃましまーす」」」
「あれ、どうしたんアンタ」
ｼﾙｸ「ちょい用事。ツインズ来た？」
「上に居るんじゃない？」
ｼﾙｸ「ん。あー、一応聞こ。おかんは最近A見た？」
「見てないけど」
ｼﾙｸ「そっか、ならいいや」
俺らが見てないんだから、そりゃ知らんわな。やっぱ身内に聞く他ねーか。
二階に上がると二人の妹達は俺の部屋で勝手に寛いでた。
何時もの事だし気にしねーけど、一応人の家よ。君たち。
ｼﾙｸ「うっす、お久」
「「おひさ」」
ｼﾙｸ「悪いな、こんな時間に。母ちゃん怒ってた？」
「いや？シルクの家なら良いって」
ｼﾙｸ「何だそれ。まぁ、いいや、単刀直入に聞くわ。Aの居場所知らん？」
「お兄の？また喧嘩したの？」
ｼﾙｸ「今回は違う。気付いたら居なくてさ、家にも」
ﾏｻｲ「引っ越ししたっぽい」
「マジ？皆に言ってないの？」
ﾝﾀﾞﾎ「うん、連絡も取れなくてさ、二人なら何か知ってるかなって」
「最近結構な荷物抱えて帰ってきたなー」
「あー、そうだったね。お兄の部屋に荷物置いてった」
「あと車も置いてった。ウチらもうすぐ免許とりに行けるからそん時乗っていいよって鍵まで」
鍵までっつーと車は乗らないつもり。大方の荷物は実家。
あぁ、成程、そういう考えか。
ｼﾙｸ「遠出する気だ、あいつ」
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作者名：憐
| 作成日時：2018年8月18日 1時
