第４５話 ページ10
Side:Naoya
トイレから帰ってきたちかの様子がおかしい。
直也｢ちかどうかした？具合でも悪い？｣
｢ううん！ちょっと騒いで疲れちゃっただけ。｣
直也｢じゃあ早めに帰る？｣
｢大丈夫。もう少し遊んで帰ろ？｣
少し休憩して観覧車に乗り、ちかの隣に座る。すると、ちかが俺の肩に頭を乗せてきた。
｢ひかりちゃんね、今日大基に告白するって。｣
直也｢そうなんだ。上手くいくといいね。｣
｢うん…。｣
その会話を境に無言になる。そっか、ちかが変だったのはそのせいか…観覧車が一周し、降りてすぐにちかが腕を絡めてくる。そしてこう言った。
｢ねぇ、これから家来ない？｣
直也｢いいの？｣
｢うん、散らかっててもよかったら…。｣
直也｢そんなこと言って絶対キレイなやつでしょ？(笑)｣
ちかの家に着いて、真っ直ぐ部屋に入ると、ちかが抱きついてきた。
｢直也…抱いて？｣
直也｢え…疲れてるんじゃないの？大丈夫？｣
｢お願い…直也…。｣
すがるような目で俺を見つめ、ちかから唇を合わせてくる。そのまま舌を絡めてちかを押し倒した。
直也｢そんなふうにされたら優しく出来ないよ？｣
｢いいよ…。｣
ちかの着ているものを捲り、下着をずらす。愛撫もそこそこに、俺はちかのナカへ入っていった。
｢ぁ…直也っ…。｣
直也｢ちかっ…すごい締まる…。｣
｢直也…もっと…もっとして？｣
直也｢あんま煽んないで…マジヤバい…。｣
激しく腰を打ち付け、俺たちは同時に絶頂に達した。荒い息が整わないまま、ちかがぴったりと身体を寄せてきた。
｢直也ごめんね…急に抱いてとか言っちゃって…。｣
直也｢いいよ。ちかから求めてくれたの初めてで嬉しかったし。｣
ちかのベッドで横になってしばらくそのまま。今日のちかを見て、これが俺たちの最後の行為になることを、何となく予感した。
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作者名：fs15nao | 作成日時：2019年3月28日 15時
