Ｗｈｏｉｓｍｙｐｒｉｎｃｅ？３ (ページ9)

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第４４話ページ9

Side:Daiki

遊園地の中で別れた俺たち。ひとしきり遊んで、遊園地を後にした。ひかりちゃんを家へ送り届けようと歩き出すと、途中で足を止める。

淺間｢どうした？｣

ひかり｢淺間先輩…もう少し話しませんか？｣

コンビニでホットコーヒーを買って、近くの公園のベンチに座る。しばらく沈黙が続いて、それを破るようにひかりちゃんが口を開く。

ひかり｢今日も楽しかったですね！｣

淺間｢ひかりちゃん一番楽しんでたよね。｣

ひかり｢家族以外と一緒に遊園地なんて初めてだったから…めちゃくちゃはしゃいじゃいました(笑)｣

淺間｢またみんなで行こうよ。｣

ひかり｢あのっ…今度はみんなでじゃなくて…２人で行きませんか？｣

淺間｢えっ？｣

ひかり｢私、淺間先輩が好きです！淺間先輩のことずっとちか先輩に相談させてもらってて…で、Ｗデートを提案してくれたんです。４人で過ごす時間がすごく楽しくて…その後淺間先輩と二人きりになるのがドキドキして嬉しくて…いつか私も淺間先輩と恋人同士になれたらな、って思ってました。｣

ひかりちゃんの突然の告白。正直驚いた。ひかりちゃんはいいコだし、付き合えば楽しいだろうなとは思う。でもやっぱり俺は…。

淺間｢ひかりちゃんの気持ちは嬉しいけど…ごめん、俺には好きな人がいて…。｣

ひかり｢ちか先輩、ですよね？｣

淺間｢え…。｣

ひかり｢淺間先輩がちか先輩を見るとき、いつも優しい目をしてるから。好きなんだろうな、って。｣

淺間｢ホントごめん！｣

ひかり｢謝らないでください！私じゃムリだってわかってました。｣

涙目で空を見上げたひかりちゃん。ひかりちゃんを好きになれたらどんなに楽だろう…でも俺には出来ない。

ひかり｢じゃあ私帰ります！｣

淺間｢送るよ。｣

ひかり｢家すぐそばなんで平気です！ありがとうございます。｣

ベンチを立って、駆け足で公園を出ていったひかりちゃん。俺はしばらくその場を動けなかった。